米、中国IT企業に制裁 人身に危害及ぼすマルウエア展開の疑い

米国は10日、中国のサイバーセキュリティー会社に制裁を科した。2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 10日 ロイター] – 米国は10日、中国のサイバーセキュリティー会社に制裁を科した。米財務省当局者によると、人命を奪う可能性がある大規模なサイバー攻撃を行っていたという。

財務省の声明によると、制裁の対象となったのは四川省・成都に拠点を置く四川静音情報技術社(Sichuan Silence Information Technology Company)とその従業員1人。2020年4月に世界中の数千もの企業が運用する8万台以上のファイアウォールに悪意のあるソフトウエア(マルウエア)を仕掛けたという。

声明はファイアウォールが機能しなかった場合の、重要なインフラ企業のシステムへの潜在的な影響について「死亡や重傷につながる恐れがあった」とした。

これ以上の詳細は明らかにされていない。

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