
12月6日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比353円01銭安の3万9042円59銭と、反落した。写真は株価を示すスクリーンのそばを通る人々。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 6日 ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比353円01銭安の3万9042円59銭と、反落した。前日の米市場でハイテク株に利益確定売りが出た流れを引き継ぎ、半導体関連株が軟調だった。11月米雇用統計の公表を前に、ポジション調整の売りも出た。
日経平均は前営業日比24円安と小幅安でスタートした後、すぐに下げ幅を広げた。指数寄与度の大きいハイテク株の一角が重しとなった。前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が1%超安となり、東京市場でも半導体関連株に売りが出た。日経平均は前日まで4連騰したため、上昇の反動で利益確定売りが出たとの見方もあった。一方、内需株の一角は底堅かった。日経平均は前場後半にかけて売り圧力がやや強まり、前引け間際に389円安の3万9006円10銭まで下落した。
朝方に発表された10月毎月勤労統計では、実質賃金が前年比横ばいと3カ月ぶりにマイナスを脱した もっと見る 。市場では「12月か1月に日銀が追加利上げを行うとの市場の見方をサポートする内容だった」(外資証券・アナリスト)との指摘があった。
GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は足元の日本株について「基本的には米株安の流れを受けて下落しているが、利益確定売りが中心で地合いが悪いわけではなさそうだ」と指摘する。ただ、目先は「ボックス圏を上抜ける材料は乏しく、レンジ相場が続く」とみている。
TOPIXは0.65%安の2724.28ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8023億0200万円だった。東証33業種では、空運、電気・ガス、水産・農林など6業種が値上がり。非鉄金属、その他製品、保険など27業種が値下がりした。
個別では、アドバンテスト(6857.T), opens new tab、ディスコ(6146.T), opens new tabが3%超安、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabが2%超安だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983.T), opens new tabは小幅安。住友電気工業(5802.T), opens new tab、フジクラ(5803.T), opens new tabはそれぞれ4%超下落した。一方、一部証券会社が「アウトパフォーム」で新規カバレッジしたイトーキ(7972.T), opens new tabが8%超高と大幅上昇。オムロン(6645.T), opens new tab、楽天グループ(4755.T), opens new tabは3%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり589銘柄(35%)に対し、値下がりが979銘柄(59%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。
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