ブリンケン米国務長官、後任ルビオ氏に「最強の手札を」 政権移行控え

 ブリンケン米国務長官(写真)は4日、トランプ次期政権で後任となるマルコ・ルビオ氏がウクライナ問題を含む外交課題を確実に引き継げるよう努力していると述べた。ベルギー・ブリュッセルで4日撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)

[ブリュッセル 4日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は4日、トランプ次期政権で後任となるマルコ・ルビオ氏がウクライナ問題を含む外交課題を確実に引き継げるよう努力していると述べた。

  ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)外相会議に出席しているブリンケン氏は、ロイターのインタビューに応じた。

国務長官の職務引き継ぎについて、「次期政権に可能な限り最強の手札を渡すことに私の意図と焦点がある。それが彼らの利益であり、国の利益であり、政権の利益だと考えている」と述べた。

53歳のルビオ氏は対中強硬派で、キューバ共産党政権を公然と批判する一方、イスラエルの強力な支持者として知られている。

  バイデン政権は、次期政権のウクライナ政策が不透明であるとして、今のうちに軍事援助を加速させロシアとの戦争でウクライナの立場を強化しようとしている。

  ブリンケン氏は、ウクライナを強化するために現政権が講じている措置はトランプ政権にも利益をもたらすと述べたが、ウクライナ問題でトランプ氏がバイデン政権の立場に同調しているかどうかについては言及を控えた。

ブリンケン氏は、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争終結に向けたバイデン政権の取り組みで先頭に立ってきた。

「われわれは最終的な合意に達するため、全力を尽くすことに注力している」と述べたが、交渉の現状について詳細は明らかにしなかった。

国務長官としてイスラエルを支持してきたことが自身の功績にどのような影響を与えるかとの質問に対し、「この政権が終わった後、われわれが何をしたのか、正しかったのか、間違ったのかを人々が判断する時が来るだろう。おそらく、かなりの時間がかかるだろう」と語った。

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Humeyra Pamuk is a senior foreign policy correspondent based in Washington DC. She covers the U.S. State Department, regularly traveling with U.S. Secretary of State. During her 20 years with Reuters, she has had postings in London, Dubai, Cairo and Turkey, covering everything from the Arab Spring and Syria’s civil war to numerous Turkish elections and the Kurdish insurgency in the southeast. In 2017, she won the Knight-Bagehot fellowship program at Columbia University’s School of Journalism. She holds a BA in International Relations and an MA on European Union studies.

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