今年3月に胃がんを公表した女優・東ちづる、歌手・平原綾香が1日、都内で世界配信映像「MAZEKOZE アイランドツアー」の発表記者会見を行った。
東京オリンピック・パラリンピックの公式文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」の一環として、「共生社会の実現に向けて」をテーマに、配信映像を製作する。「MAZEKOZE―」は共生社会の面白さや豊かさを体験できる作品で、東が総指揮を担当する。
多様性のある社会を目指す一般社団法人「Get in touch」の理事も務めてもいる東。昨年11月に作品のオファーを受けたようで、「1か月、悩みました。29年間活動してきたことが否定されるのではと思ったり。誹謗(ひぼう)中傷を私は受け止めるが、仲間にも危害が来るのではと。でも、多様性を伝えられるのはチャンスだと思った」と引き受けた。
東は今年3月に胃がんを公表した。今作の撮影現場をまとめるのには苦労が絶えないようだが、「体調はすこぶるいい。作品が配信される8月22日まで断酒してますので。今はこんなにスッキリ寝られるのかと思ってます」と健康をアピールした。
今回のプロジェクトではサックスも演奏する平原は「歌一筋でここまで来ましたが、父がサックスプレイヤーだったので、大学までサックス専攻で、ジャズやクラシックを学んでいました」明かした。音楽のような多様性のある社会を目指し、「音楽でハグの感覚を提供できたらうれしい」と意気込んだ。

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