暗号資産(仮想通貨)ビットコインが再び10万ドルの大台に向かって上昇している。米大統領選でのトランプ前大統領の勝利が記録的なラリーを誘発して以降で最長となる下げに歯止めがかかった。

  大統領選以来、ビットコインは約40%上昇。暗号資産業界を支持する姿勢を示しているトランプ次期大統領の下で、仮想通貨により友好的な規制環境が整うとの期待が背景にある。ビットコインは22日に過去最高値9万9728ドルを記録したが、その後4日間は下落。27日には一時6%上昇し9万7361ドルを付けた。年初来では2倍以上に値上がりしている。

  ウィンターミュートの店頭取引トレーダー、ジェイク・オストロフスキス氏は「市場は価格を見いだす段階にある。ここ数日の下げは、選挙前の安値から45%余り上昇した後の健全な反落のように見える。おそらく利益確定売りが要因だろう」と分析。「トレーダーは10万ドルの大台突破の可能性が高いと見ている」と付け加えた。

Bitcoin Climbs Back Up Toward $100,000

 

 

 

  B2C2のディレクター、ニコライ・カルペンコ氏は、今週前半のビットコインの下落は価格が歴史的な節目に近づいたことを受けた利益確定売りが一因だと指摘。投資戦術的なものだったとし、ビットコインは間もなく10万ドルを突破する公算が大きいと予想した。

原題:Bitcoin Resumes Advance, Rekindles $100,000 Milestone Optimism(抜粋)

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