フィリピン、中国大使を呼び抗議 南シナ海の領海基線巡り応酬

フィリピン外務省は13日、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領海基線を発表したことを巡り、中国大使を呼び抗議した。写真は3月、南シナ海で撮影(2024年 ロイター/Adrian Portugal)

[マニラ 13日 ロイター] – フィリピン外務省は13日、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領海基線を発表したことを巡り、中国大使を呼び抗議した。

同省は声明で「この基線はフィリピンの主権を侵害し、国際法に違反している」と述べた。

スカボロー礁は両国の主権と漁業権を巡る重要な争点。今年に入り、同礁を巡る中国とフィリピン間の緊張は特に高まっている。

フィリピンのマルコス大統領は8日、南シナ海で中国との領有権を巡る緊張が続く中、海洋権益と領土保全を強化する2つの法案に署名した。 もっと見る

中国は10日、これに対抗してスカボロー礁周辺の「領海」基線を定めたと発表していた。

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