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早稲田大学のエースナンバーである「11」を今年から背負う3年生投手です。

今春は3勝0敗と勝ち星そのものにはさほど恵まれませんでしたが8試合に登板、54.1/3回を投げて 46被安打 14四死球 45奪三振 防御率1.49をマークし早稲田大学6季ぶりの優勝に貢献しました。
春の寸評にも書いている通りリリーバーだった下級生時に比べると投球内容や球筋がかなり変化しておりまして、リーグ戦での成績を見る限りですがモデルチェンジに成功した選手と言えるでしょう。(個人的には下級生時の方が見てて楽しい選手ではありましたが…)

最大の武器はボールのキレ味でストレートとそれに織り交ぜるカットボール・ツーシーム、そして決め球として用いるフォーク・チェンジアップとどれをとっても球威を感じられます。
ただリリーバー時には150キロ近く出せていた球速が先発を務めるようになってから落ちたのが気になるところです。力を入れれば145キロ以上は出せるだろうと思いますが、本日に確認できた最速は143キロでした。
制球力に関しても54回を投げて14四死球という数字からイメージするほどの精密さは無いかなと思います。今春の六大学は全体的に打線が湿っており、それほどコーナーを厳しく突かなくても彼の球威をもってすれば抑えることが可能だったというのが実態かなと。

リーグ戦での実績を考えれば、後は故障をせずにシーズンを重ねていけば(順位縛り無しなら)ドラフト指名は確実というラインに入りました。
しかしながら額面上のスペックがこのままですと良くて3位指名ではないでしょうか。大卒の右上投げで上位指名となると「力を込めれば150キロ台は普通に出せるぐらいの馬力」か、それが無いのであれば「高確率で狙ったところに放れる制球力」は要求されるポイントではないかと思います。

とはいえまだ3年生ですので、来年の秋までに更に腕を磨いて上位指名確実というピッチングを披露してくれれば幸いです。
今後も期待を持って観戦させていただきます。

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