22日、13年前の福島第一原発事故で発生した“燃料デブリ”を初めて取り出す作業が行われる予定でしたが、準備作業でミスが発覚し、着手直前に延期されました。

■「初歩的なあり得ないミス」燃料デブリ 取り出し着手断念

原発事故から13年。ようやく廃炉に向けた正念場を迎えるはずでした。

東京電力の担当者
「押し込みパイプの一本目の接続準備をしていたところ、計画していた順番のものと異なることに気づいたため、今日の作業はここまでと」

福島第一原発の2号機で22日から始まる予定だった溶け落ちた核燃料=「燃料デブリ」の試験的な取り出し。

廃炉に向けた入口の最も重要とされる作業ですが、着手直前の準備でミスがあり、22日の着手を断念しました。

関係者
「初歩的なあり得ないミスだ」

“初歩的なミス”はなぜ起こったのか。そもそも「燃料デブリ」とは、原発事故によって冷却機能が失われた原子炉内で、核燃料や構造物が溶け、冷えて固まったもの。

これを取り出すために今回使うのが、“釣り竿型”の装置です。釣り竿型の装置を貫通部から格納容器に差し込み、釣り糸を落とすようにして底へ近づけていき、燃料デブリを回収していく工程です。

装置はつなげた5本のパイプを使い格納容器へ押し込む予定でしたが、そのパイプの並び順が間違っていたのです。

東京電力の担当者
「順番通りにやっていただけるように、作業員さんに伝えていたところではありますけれども、なかなかそこの連絡がうまくいかないというところで。確かに起こったことだけを見てしまうと初歩的なことだなと感じます」

■廃炉の道険しく 東電社長「安全着実に進めてもらう」

作業の再開時期については…

東京電力の担当者
「今後、どういった形の要因が見つかるかというところで、今後の対策を打っていく形になりますので、それに合わせて再開時期が決まるものかと思われます」

東京電力 小早川智明 社長
「焦って何かを進めてより大きなトラブルになるよりは、安全着実に進めてもらうことが、地元の方の願いでもあると考えています」

ただ、心配なのは「また廃炉が遠のいたのではないか」ということ。というのも、福島第一原発の「廃炉」は最長で2051年までの完了を目指し作業が進められていますが、今回の試験採取は、当初の予定よりも3年遅れているのです。

さらに今回の試験採取は、2週間かけて行われる予定ですが、回収するのは3グラム程度。1円玉3枚分だけです。

燃料デブリは、1号機、2号機、3号機の合わせて880トンあるとみられていますが、その取り出しは、廃炉の中でも最も難しい作業と言われています。

――(中断は)2051年の廃炉の完了というところには、影響はない?
東京電力の担当者
「正直、今日明日というところで、その2051年というところに影響があるというふうには私は考えてございません。我々、その目標は変わらないというふうに考えてございます」

■廃炉目標は2051年 燃料デブリの最終的な保管場所も決まらず…

藤森祥平キャスター:
試験的な燃料デブリの取り出しでしたが、結局延期になってしまいました。

プチ鹿島さん:
もう廃炉まで気の遠くなるような時間がかかります。今も故郷に戻れない方がたくさんいます。「脱炭素には原子力が有効だ」という声もありますが、一旦事故を起こすと、途方もないことになる。

岸田政権が2023年に原発政策を転換を閣議決定しましたが、これも総選挙や、総裁選などで議題にあげてほしいと思います。

藤森祥平キャスター:
原発政策のあり方そのもの、さらに取り出す予定の燃料デブリ880トンの最終的な保管場所はまだ決まっていません。社会全体で考えなければいけません。

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プチ鹿島さん
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32 Comments

  1. こんな事故が起きてまだ解決していなくても原発新設するだもん
    この国の政府はあたまおかしいよ

  2. まあ途中で事故るより全然マシ
    じっくり確実に前進していただきたい

  3. 呆れるしかないな。
    そりゃ、こんな会社だからこんな大事故も起きちゃうよな。

  4. いま行きているすべての人類は、福島第一の廃炉完了を見届けることが出来ない気がする。

  5. 事故当時とか慌てふためいて責任押し付け、若手社員が現場出張に立候補するのを待ったみたいな報道もあったね。相変わらずな空気で笑う。
    あと日本の断層や北朝鮮に面した日本海側に原発がたくさんあることを考えると福島原発みたいになるのは見え透いてるよなあ。

  6. とりあえず脱原発と脱炭素を望む人には、クリーンエネルギーオンリーで補助金の無い電気代を設定してあげればいい。
    TBSなどは喜んで、そういった電気代を払ってくれるだろうから。

  7. 経済産業省が原発の新増設を進めるため、建設費を電気料金に上乗せできるようにする制度の導入を検討していることがわかった。by 朝日新聞

  8. こんな処でミスて呆れて何も言えんよ、もう無理だからコンクリート流し込んで固めるか、強引にクレーンで炉を持ち上げて回収したらしらんけど

  9. ふるさと壊滅
    大臣は誰か

    ころころ変わる
    良いことで無い
    戦争思考自民保身壺党
    福島比例選出
    佐藤マサヒゲ⁈さん

    軍事拡大より原発デブリ搬出を最優先

    暮らしと命が守れてません

  10. 担当者笑っています、緊張感無し、やはり下請け任せ、他人任せ、100年掛かる、原子炉全て今の間に廃棄炉すべき、メルトダウン起こした廃炉と通常の廃炉は桁違いに手間時間予算が掛かる、今年暑いが電力受給は逼迫してる、してない、廃炉は今から初めても20年は掛かる!早く始めろ、原発亡者ども。

  11. 社長から担当者まで、東電の伝統的体質が良く出ています。地震当時の様子が目に浮かびますね😂

  12. 多重下請けに、無理なことをわざわざやる、詐欺でしょ、こんなデブリを取り出すなんてことやった国は無い🌸

  13. 下請け企業作業員の中には高齢者もいるからね。指示書やパイプに書かれていた文字を読み間違ったとか? 3が9に見えたり6が0に見えたのかもね。昔、原発で働いていた時の入所教育資料が、大文字で仮名を振っていたのにビックリした記憶がある。高齢者が目立つ現場だったよ。

  14. 3グラムのデブリなんて、本気で取り出すつもりがあるのかどうかも疑わしい。
    やっていることが、いずれはデブリを全量取り出すというゼスチャーを示すため、本気で考えていないようにみえる。
    なぜなら、3グラムより重ければ砕いて3グラムにするとかニュースで言っていたようだが
    現時点でデブリの固さがどれくらいかも全く分かっていないとも言っていた。
    それは砕ける保証が無いということであり、挑戦しましたよという実績づくりなのかと疑いたくなる
    それより、掴んだデブリが何グラムであろうと取り出すことを考える方が現実的ではないのか?
    たった3グラムの扱いに困るほど微量デブリの放射線が怖いのなら
    何百トンのデブリを全量取り出したとして、いったいどこに安全に保管できるというのか?何をかいわんやのハナシ

  15. 作業員に任せるのではなく 責任者が立ち会って確認すべきでしょう! たった3gのデブリ取り出しに失敗してるのに
    計画に影響はない?3年も遅れて? 呆れる会社、責任感なし!

  16. まあ、日本として原発を頼るなら必要なことで、原発で事故を起こしたあとの回収技術を蓄積する段階だから、初歩でミスが見つかりよかったのでは?作業はじめる前にミスが発見出来たのもある意味、チェック体制が働いたとも言えるし。

  17. Netflix見たら作業員の方々の苦悩や苦労を学びました…作業員の方々日々お疲れ様です…