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#FX #為替 #トレーダー

1 Comment

  1. こんばんは、盛岩外四です。

    先週は日銀の金融政策決定会合とFRBによるFOMCが開催されましたので、簡単に概況をまとめておきます。

    日銀の金融政策決定会合は、ほぼ無風で通過。

    ポイントとしては、物価見通しを引き下げるアナウンスがあったこと。

    また、以前と比べて黒田日銀総裁の発言が、少し歯切れ悪くなってきた印象を受けました。

    黒田総裁としては、強気に攻めたいのかもしれません。
    しかし、急な政策対応はしにくい状況です。

    4月12日と26日には統一地方選挙が実施され、年度末を控え、内需系企業にも配慮しなければならない。

    そんな意識が働いていると考えられます。

    これは黒田総裁の自発的なものより、政府・自民党の意向が強く働いていると捉えるのが自然でしょう。

    統一地方選に勝利すれば、衆参両選挙を含めた完全勝利を国民にアピールしやすくなるからです。

    急ピッチな円安は、大都市圏より地方経済への悪影響が多いため、少なくとも統一地方選挙が終了するまで、新しい政策対応は封印させたいところです。

    となると、統一地方選挙が終了すれば黒田総裁はフリーハンドを得る状態となります。

    日銀は昨年10月31日に量的質的金融緩和の第2弾、黒田バズーカ2が市場にサプライズをもたらしましたが、現在の金融緩和は欧米と比較しても大規模です。

    例えば、FRBは量的緩和(QE)を終了しましたが、これまでに買い入れた資産は約370兆円ほど。

    これは再投資が前提となっており対GDP比で約26%。
    ざっくり4分の1くらいです。

    ユーロ圏も1月にQEを決定して、今月から国債買い入れをスタートしていますが年末までの規模は対GDP比でアメリカと同程度の割合になる予定です。

    一方、日銀が買い入れた国債残高は年末に66%に達します。

    つまり、ここから日銀が追加緩和を行うとすれば、単純に国債の買い入れ額を増やすわけにはいかず、マイナス金利の導入やETFなどのリスク資産のさらなる増額も念頭に置く必要があります。

    事実、黒田総裁はリスク資産の買い入れ金額は大きなものではないと伏線とも取れる発言をしています。

    なにはともあれ、追加緩和、黒田バズーカ3は、いずれ発射せざるを得ないと見ています。

    ただし、過度の円安はデメリットも多い状況です。

    輸入物価の上昇は火を見るよりも明らかですし、昨年夏からの原油安の恩恵が相殺されてしまうからです。

    単純に物価上昇率だけを判断基準にすること自体には無理があります。

    原油安は貿易収支の改善を促す一方、適度な円安によって海外の利子・配当なども増加します。

    そして、なにより資源エネルギー価格の下落は企業や家計のコスト削減につながります。

    日本経済としては現状の円安は歓迎となるため、過度の円安をもたらす可能性があるバズーカ3を発射すべきか、黒田総裁も悩ましいところなのではないでしょうか。

    一方、連邦公開市場委員会(FOMC)では、「忍耐強くいられる(can be patient)」の言葉を削除。

    こちらで解説しています。
    動画→ https://youtu.be/ez-BCQLwui8

    利上げ時期に対してフリーハンドを得たわけですが、削除と同時に物価見通しや潜在成長率を下方修正。

    これで6月の早期利上げ論が後退し、9月論が台頭してきました。

    近頃は6月論が幅を利かせていたため6月か9月・・・もしくは、状況次第でという結果は、ネガティブサプライズだったと言えるでしょう。

    今回、こういった判断が行われた背景は、順調に雇用は回復しているものの、想定しているよりも消費者物価指数、いわゆる、インフレ率が上がってこない。

    細かく見ると、雇用情勢はうまくいっているものの、パート労働者、すなわち、本当は正規労働をしたいけど、臨時雇用に収まっている人がたくさんいるということを背景に、物価が上がらない。

    となると、個人消費支出が上昇してこないところに継続的なドル高でグローバル展開している輸出企業の収益が下振れするリスクも顕在化しています。

    結果的に、「忍耐強くいられる」という文言を削除する代わりに経済見通しの下方修正という合わせ技を行わざる得なかったと考えることが出来ます。

    ただ解せないのは、直前になって弱気の虫が出てきた点です。

    現在の米国内の状況は、ドル高、原油安です。

    こういった状況下では、上方向へ景気が過熱しない状態・・・すなわち、インフレ率の上昇が緩慢なことは、エコノミストの立場ならわかっていたはず。

    にもかかわらず、FRBによる経済見通しの下方修正が、ネガティブサプライズだったとコメントしていました。

    そもそも雇用関係の統計は遅行指標です。

    ここにばかり焦点を当てすぎ、先行指標を軽んじる傾向にあったり、注目点を集中させすぎた嫌いがあります。

    ようは自作自演のネガティブサプライズという感じです。

    エコノミストたちの間に、量的緩和というじゃぶじゃぶなカネ余り状態を終わらされたくないという気持ちが見え隠れしていたような気がします。

    個人的には、、、わかっていたことにあえてネガティブサプライズと言うエコノミストたちの姿にげんなり。

    ネガティブサプライズという発言にネガティブサプライズ。
    そんな感じでした。

    さて、2つの大きなイベントを消化したわけですが、
    現在、ドル/円相場はやや円高に振れています。

    早期の利上げ観測が後退したこと。
    年度末で輸出企業による資金回帰もドル買いを鈍らせています。

    また、来季に向けたヘッジの円買いも出てくるでしょうから、もうしばらくは売り圧力が続く可能性があるでしょう。

    年度末・期末要因と、ネガティブサプライズが落ち着くまで
    少し様子をみてもいいかもしれませんね。

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