【編集後記】
2019年3月16日、マイキー・ガルシアは5階級目となるウェルター級での戴冠を目指し、当時IBFのチャンピオンだったエロール・スペンスJrに挑戦した。

ガルシアはスーパーライト級で2試合だけ経験し、その後ライト級に戻ったため、実質2階級(体重にして約5.4kg)の差があることでも話題となった。

ある”階級の壁”が後年に至るまで語られる時、えてしてその壁になった選手は、体格で勝るだけでなく、単純に能力的にスペシャルでもある。

WOWOWエキサイトマッチでこの試合を解説した浜田剛史氏は、
「階級の壁というよりもスペンスの壁」と表現した。

そしてもう一人、この試合のゲスト解説に臨んだ井上尚弥は、
「1、2回はよかったが、後半にいくにつれて体力勝負で徐々に削られて、体力差がモロに出た。やっぱり階級の壁がある。適正階級がいかに大事なのかがわかる。ガルシアが普通の選手になっていた。あれじゃ階級を上げても意味がない」と、浜田氏とは異なる見解を示した。

いずれにせよ、39戦30KO無敗を誇ったガルシアは、フルマーク×3人(うち一人は120-107)で完敗した。彼は可愛い弟分のバムと井上のドリームマッチ(現状3.2kg弱の差)について聞かれるたび、スペンス戦の苦い記憶を思い出すのだろうか。早期の実現を”No, No, No, No…”と強く否定したその口調に、彼の心境を垣間見ることができる。

ゲスト解説後の取材で、井上は自身の転級プランについても聞かれ、
「今の時点では、スーパーバンタム級。ゆくゆくは30歳、4年後に行けてもフェザーだと思う。その時の調子による。スーパーフェザー級? 普通の選手になる。埋もれると思う」と答えた。

2019年3月16日、それはWBSS準決勝であるエマヌエル・ロドリゲス戦の2か月前だった。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=ZDwPyt5BDYY
参考:https://hochi.news/articles/20190317-OHT1T50182.html?page=1

19 Comments

  1. 1位 ウシク
    2位 クロフォード
    3位 井上尚弥
    4位 カネロ
    5位 バム
    6位 デービス
    7位 ビボル
    8位 ベテルビエフ
    9位 ロマチェンコ
    10位 シャクール

  2. パウンドフォーパウンドは誰が1番良いボクサーかですよ。
    体重が一緒だったらでは無い!

  3. クロフォードは凄いスイッチ出来るし
    井上はアウトボックスをせずに9割ノックアウトで無敗なのが凄い

  4. それにしても、、
    毎回毎回素晴らしいインタビューばっかり╰(*´︶`*)╯♡
    みんなボクシングを愛してるんだなぁ

  5. まあでも人種の壁を越えて常に上位に井上尚弥が入るのは凄いことよ。どうしても贔屓がそこには入るからね。

  6. 下の階級が井上に勝てる訳がない
    井上に勝てるとすればデカくて重くてタフな奴
    計量後に体重を大幅に戻せて当日10kg以上の差が出るような選手やろな
    軽いクラスからの選手はジャブ1発で止まる
    そして井上はどんな選手でも2R以内にジャブをクリーンヒットする

    聞いてる奴アホやろ

  7. 適正階級でのマイキーを長く見ていたかったなぁ。
    個人的にマイキーは オールドスクールの集大成、そして努力できる天才 という言葉がよく似合うと思います。
    急な階級アップの経験(それでも戦えていたのが凄い)からバムには色々と助言できることがありそうですね。

  8. 1クロフォード2井上3ウシク4ビボル5カネロ6デーボス7シャクール8中谷9バム10ベテルビエフ

  9. 井岡、バム、エストラーダ。中谷から逃げている連中にPFPの価値はない。
    PFPはアメリカの雑誌がアメリカ人喜ばすためのランク付け。