【解説】なぜ緊急地震速報が広域に出た? 3日の地震から速報の仕組みをひもとく『週刊地震ニュース』
週刊地震ニュース今月から新メンバーと なりました社会部災害担当藤吉有さ者です よろしくお願いしますよろしくお願いし ますえ先週国内で震度1以上の地震という のは32回起きましたはいえその中でも 12日午前7時24分頃石川県鈴市で震度 3の地震がありました震源はの地方でえ 地震の規模を表すマグニチュードは4.3 は10kmでした元日に起きたの半島地震 からえ間もなく半年となるんですけれども え地震活動というのは未だに活発な状態が 続いていますはいそうした中で今月3日に は震度5強の揺れを観測する地震というの も起こりましたこの3日の地震はあの東京 でも緊急地震速報が出されてはい私も朝 飛び起きたんですけども実際にはあまり 揺れは感じなかったように思うんですが何 が起きていたんでしょうそうですよねえ こちら緊急地震速報が出されたエリア こちらの色付けされている部分がえ速報が 出されたエリアになるんですけれどもえ 今回地震の規模実際にはえマグニチュード 6.0だったんですけれども緊急地震速報 が発表された時にはマグニチュード7.4 という風に推計されていましたはいこちら 6と7.4ということで1.4の違いと 言うとあまり差はないのかなという風に 思えてしまうかもしれないんです 実際にはエネルギーで見ると120倍以上 の差があったんですうんえそのように 大きな地震であるという風に推計された ためえ関東や関西を含むええ26都県56 予報区とえ実際よりもかなり広い範囲に 今回緊急地震速報が出されたんですけれど もえ実際には関東などで揺れは観測され ませんでしたこれだけ多くのこう広い範囲 に出されたのはどうしてでしょうかはいえ それを知るためにもまず緊急地震速報の 仕組みから見ていきたいと思いますはいえ 地震が発生した時にはこのようにえ早く 伝わる小さな揺れ小さなえ地震波のP波と いうものとえ遅く伝わるえ大きなえ地震波 S波というものえこちら速度が異なる2つ のえ地震波が発生するんですはいえそうし た中でえS波よりもスピードの早いP波を まず近の地震系が完治してで大きな揺れの S波が来る前にえ自動でえ発表するものが 緊急地震速報になりますはい発表基準とし ては予想される地震が震度5弱以上の場合 に震度4以上の揺れをえ予想した地域に 出されますうんえその上で今回の3日の 地震を見ていきますといくつか特徴があっ たんですけれどもえまず今回約1秒という 非常に短いえ時間の中で2つの地震が発生 したんですはいえそうなるとえ先ほどのP 波とS波こちらを2つの地震でちょっと 分けることが難しくなりましてええ今回 ちょっとえずれてしまったというような形 になるんですなるほどさらにもう1つ特徴 がありますえ周辺の地図というものを見て みますとえこちらが実際の震源でこちらの 周りにある丸がえ観測点地震の揺れを観測 する観測点というものにえなるんです けれどもえ今回震源を見てみますとこのノ 半島の先端の部分にありましてえ東側が海 で観測点がないんですで観測点がこのよう にえ西側に偏ってしまったためにえ緊急 自信速報え地震の発生の数秒後に地震が まだ起こっている段階であっても自動計算 して出すものになりますのでえその結果え 震源が本来よりも20kmほど南東側 こちら側にずれて出されてしまったんです この震源がずれると地震の規模の水計にも 影響が出るということなんでしょうかそう なんですえ地震の規模を表す マグニチュードというのは観測点から震源 までの距離とそちらの観測点で捉えた地震 の波から計算するものになりますえその上 で改めてえ先ほどの地図を見てみますとえ こちらの源からえP波とS波というものが 出るんですけれどもその近くの観測点で 実際の神源からえ出た2番目の大きな波S 波がこのように出ている段階でこちらから 出たえP波だと一部え間違えてちょっと 捉えてしまいましてその結果そうなります とえP波の割にはえ揺れが大きいぞという 風になってマグニチュードを実際よりも 大きく推計することになったんです過去に もその今回のように実際よりも広い範囲に 緊急地震速報が出されたという例はあるん でしょうかそうですね例えばえ2013年 の8月には和歌山県で小さな地震が発生し たのと同じタイミングで三重県の地震系で ノイズが入りまして結果コンピューターが 巨大地震が発生したと判断して関東更新 から九州など広い地域に緊急地震速報を 出したことがありましたはいこの時は鉄道 も時ストップするなど混乱が起こったん ですこうした事態を回避するために現在は IPF法という遠で同時発生した地震を 分ける手法が使われていますはいただ今回 はほぼ同じ場所で同時に揺れが起きたと いうことでえどうしても分けることが 難しくなってしまったということなんです 気象庁は今回のような要因が重なることは 稀であって速方の手法自体を変更する予定 はないという風にしています え今回のように課題に評価してしまう事例 というのもあるんですけれどもえ緊急自 速報の制度というのはおよそ8割という風 に言われていますのでまず速報が出たら 瞬時に地震から身を守る行動を取ることが 重要ですこの緊急地震速報が出されると 実際に揺れを感じるまであってほんの数秒 だと思うんですがその間に私たちはどう いった行動を取るべきなんでしょうかそう ですねえ地震の専門家の草の先生はまず家 の中にいる場合タスコピーキー本棚などえ 大きく入れたら危ないのでこのような 大きく重いものから頭を保護することはい そしてエレベーターに乗っている場合には エレベーターは最寄りの貝で止めて降りる ことそして外にいる場合ブロック米自動 販売機などから離れるこういったことが 重要だという風に話していますはいまた 事前にえもし緊急地震速報を聞いたらと いうのを頭の片隅において行動を シュミレーションしておくと良いのでは ないかと話していますはい以上週刊地震 ニュースでした
6月3日の能登半島の地震では、26都府県の広域に「緊急地震速報」が出されましたが、強い揺れを観測したエリアは限定的でした。今回の過大評価の裏には何があったのか?地震の特徴に加え、“そもそも緊急地震速報とはどのように出されるのか”を社会部災害担当・藤吉有咲記者が解説します。【週間地震ニュース】
この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/category/society/55874935a02e4c0eb5d35059e1207365
■能登地方で地震 震度3を観測
6月10日から16日の間、国内で震度1以上の地震は32回ありました。
▼12日、午前7時24分頃、石川県珠洲市(すずし)で震度3の地震がありました。震源は能登地方で地震の規模を示すマグニチュードは4.3、震源の深さは10キロでした。
元日におきた能登半島地震からまもなく半年ですが、いまだ地震活動が活発な状態が続いています。そんな中、3日には、震度5強の揺れを観測する地震があり、関東や関西など広い地域で、「緊急地震速報」が出されました。
■3日の緊急地震速報、何があった?
3日の能登半島での地震の実際の規模はマグニチュード6.0でしたが、緊急地震速報が発表されたときはマグニチュード7.4と推計されました。これは実はエネルギーで見ると、120倍以上となります。
このように大きな地震と推定されたため、関東や関西を含む26都府県56予報区に震度4以上の揺れが予想され「緊急地震速報」が出されました。しかし、実際には関東や関西での最大震度は2となり、大きな揺れは観測されませんでした。
■そもそも・・・緊急地震速報はどのように出るのか
それではなぜ、実際よりも地震の規模を大きく見積もり広い地域に緊急地震速報が出たのでしょうか?それには速報が出される“仕組み”が関わっています。
地震が発生した際には、早く伝わる小さな波の「P波(primary wave)」と遅く伝わる大きな波の「S波(secondary wave)」の、速度が異なる2つの地震波が発生します。
緊急地震速報というのは、このはじめに来る「P波」を瞬時に解析して、より大きな揺れの「S波」が来る前に警告するものになります。発表基準としては、予想される地震が震度5弱以上の場合に、震度4以上の揺れを予想した地域に出されます。
■3日の能登半島地震、2つの特徴
気象庁によると、3日の地震を分析すると、いくつかの特徴があったと言います。まず、今回の地震は約1秒という短い時間で2つの地震が発生しました。このため地震波が混ざり、P波とS波を、分けることが難しくなりました。
さらにもう一つの特徴は、今回の地震が能登半島の“先端”でおこったことです。
図は3日の地震の震源と、地震の揺れを拾う「観測点」の位置です。能登半島の東側は海域のため観測点がなく、周囲の観測点は西側に偏っています。緊急地震速報は、地震発生の数秒後、地震がまだ起こっている段階であっても自動計算して出すため観測点が偏り不安定な状況でもまずは発表されます。その結果、当初は震源が本来より20kmほど南東側にずれて出されました。
地震の規模を示すマグニチュードは、観測点と震源の距離、そしてそこで検知した地震の波から計算するものです。今回は最初、震源がずれて計算されたため、観測点で本来は、遅くて大きい「S波」として扱うべき波を、早く小さい「P波」として扱ってしまい、マグニチュードを実際より大きく推計することになりました。
■緊急地震速報、改善の歴史
2013年8月、和歌山県で小さな地震が発生したのと同じタイミングで三重県の地震計にノイズが入り、結果コンピューターが巨大地震が発生したと判断して関東甲信から九州など広域に緊急地震速報を出したことがありました。このときは、鉄道も一時ストップするなど混乱がおこりました。
こういった事態を回避するために、現在は「IPF法(=Integrated Particle Filter法)」という、遠くで同時発生した地震を分ける手法が使われています。
ただ、今回はほぼ同じ場所で同時に揺れが起きたことで、どうしても分けることが難しくなりました。一方で、気象庁は、今回のような要因が重なることはまれであって、速報の手法を変更する予定はないとしています。
■緊急地震速報、出たらどう行動すべき?
緊急地震速報は、地震を感知して即座に出すため、今回のように過大に出してしまう事もありますが、その精度は約8割とされています。速報が出たらすぐに身を守る行動を取ることが重要です。
地震の専門家で、環境防災総合政策研究機構の草野富二雄さんは、速報が出た場合には、「自宅にいる場合には、タンスやコピー機、本棚など大きく重いものから頭を保護する」「外出先では、エレベーターの中なら最寄りの階で止めて降りる。ブロック塀や自動販売機から離れる」ことが重要だと話しています。
さらに、事前に「もし緊急地震速報を聞いたらと頭の片隅に置いて、行動をシミュレーションしておくと良いのではないか」として、日頃からの備えを促しています。
(2024年6月17日放送)
◇メンバーシップ「日テレNEWSクラブ」始まりました
月額290円で所属歴に応じ色が変化しステータスアップしていくバッジ特典や、ライブ配信のチャットで使えるスタンプなどの基本機能が特典となります!!
https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ/join
◇日本テレビ報道局のSNS
X https://twitter.com/news24ntv
TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24
Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja
◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/
#緊急地震速報 #P波 #S波 #能登地方 #地震 #日テレ #週刊地震ニュース #ニュース
2 Comments
備えていて損は無い。
気象庁の方々は今回の誤報を恐れることなく引き続き情報発信に努めていただきたい。
頼りにしています。
他局ではあまりみない、わかりやすい日テレさんのこの番組は本当に助かる