実写映画化もされた代表作『ソラニン』や、累計発行部数300万部を超える『おやすみプンプン』そして、現在「ビッグコミックスペリオール」にて連載中の『MUJINA INTO THE DEEP』など、数々のヒット作を生み出し続ける漫画家・浅野いにおによる『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ)を2章立てでアニメ映画化。

 3月22日からの前章公開を前に、渡良瀬の家から帰る門出がおんたんとばったり会うシーンの本編映像が公開された。

 そして、4月19日(金)に予定してた後章の公開は、5月24日に変更となった。

 2014年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載が開始された本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船 通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。第66回小学館漫画賞一般向け部門、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したのち、2022年に全12集をもって堂々完結を迎えた。

 解禁となったのは、小山門出(幾田りら)と“おんたん”こと中川凰蘭(あの)が送る、かけがえのない青春の一コマを映し出したシーン。初恋のほろ苦さを味わう門出と、小さな頃から変わらないおんたん。2人の絶対的な友情が垣間見え、ささやかな日常に愛しさと尊さがあふれる映像となっている。また、ラストには本作のキーアイテムの姿も…?

 本映像で映し出されるのは、日が暮れた駅前に佇む門出とおんたん。門出は片思いをしている担任教師・渡良瀬(坂泰斗)が一人で暮らすアパートに遊びに行った帰りに、おんたんとバッタリ出くわす。おんたんは門出にまっすぐ向き合いながら「渡良瀬にちゃんと言ったの?」と自身の思いを伝えられたかを尋ねると、門出はうつむきながら寂しげな目をして「言ってないよ」とぶっきらぼうに答える。

 続けざまに、門出と渡良瀬の体の関係の有無を問うおんたんに「だから何もしてねーっつうの!」と強く言い返す門出に対し、その言葉にさらにヒートアップしたおんたんは「そんなんでいいのかよ!クソヤロー!」と言い放つ。踏切の警報音が遠くに響くなか沈黙が2人の間を横たわるが、門出はそっと「そんなんでいいんだよ、いいと思う」と自分に言い聞かせるように答える。

 その後、2人にしか醸し出せない空気感でいつもの帰り道を進んでいく彼女らの上空には、今日も【母艦】がその巨大な機体を光らせるのであった。

 一転、場面は変わり、2人はゲームセンターへ。おんたんは道すがら拾ったという手のひらサイズの謎の品、“物体T”を門出にお披露目。果たしてこの奇妙なアイテムは物語にどのように関係してくるであろうか。日常と非日常が混在する世界で青春を謳歌する門出とおんたんは、この先どのような未来を迎えるのだろうか。セカイの終わりを描く破滅の物語から目が離せない!

 門出をYOASOBIのボーカルikuraとしても活躍する<幾田りら>、おんたんをタレント、モデルとマルチに活躍する声優初挑戦の<あの>がそれぞれ演じることで大きな話題を呼んだ本作。

 非日常が日常に溶け込んでしまった東京で恋や友情にまっすぐに生きる少女たちを演じることについて、声優を務める幾田は「大きく世界が変わっていく渦の中で、一番身近で大切な人との時間や会話の愛おしさを改めて強く感じることができました」、あのは「おんたんは憎めない愛嬌たっぷりのキャラクターで、でもそこに時折見える、素の表情や感情がたまらなく愛おしかったです」と振り返るように門出とおんたんの友情は、本作の物語をより愛しく、そしてより一層唯一無二のものに仕立て上げている。

幾田りら あの
原作:浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
アニメーションディレクター:黒川智之
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高
美術監督:西村美香
音楽:梅林太郎

アニメーション制作:Production +h.
製作幹事・配給:ギャガ
製作:DeDeDeDe Committee
(C)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee

映画公式X:@DEDEDEDEanime
公式HP: dededede.jp

5 Comments

  1. 天才アーティスト二人が演じるアニメとか絶対見たい。誰が考えたのか知らないけどスゴい豪華な共演😆
    あり得ないけどすき焼きとお寿司を同じテーブルに出された感じ。✨

  2. 人気アイドルが声優ってあんまり期待していなかったけど、すごい二人ともピッタリだった😊

  3. 「天才アーティスト二人」?🤔
    「人気アイドルが声優」そうだよね。そっちがしっくりくる。
    おんたんは少しセリフが聞きとり難い場面があった。門出はやや棒な場面があった。
    でもまあ、悪くなかったと思う。絶対聖域と青春謳歌は素晴らしいし。