夫婦別姓を認めない民法と戸籍法は憲法違反だとする訴えに対して最高裁判所は23日、認めないことを「合憲」と判断しました。判断のポイントはどこにあったのでしょうか。
雨のなか、最高裁に向かう申立人たち。夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は、憲法に違反するのではないかという訴えに対し、最高裁が下した判断は、合憲でした。
榊原弁護士:「ある程度、期待をしていたのですが、違憲という結論には至りませんでした。2015年から6年近く経って世論も相当変わっていますので大変、残念です」
そう、最高裁の判断は今回で2度目。前回の2015年の判断でも、夫婦が同姓であることが社会的に根付いているとして「合憲」の判断が下されていました。
選択的夫婦別姓に関しては、与党・自民党内でも推進派、慎重派と意見は割れていました。
高市早苗議員:「選択制だからいいじゃないかというお声も伺うことがあるが、選択制だからこそ、世の中の制度に統一性がなくなります」
稲田朋美議員:「夫婦だけでなくて、子の氏の問題でもありますし、イデオロギーの問題でもなくて。不利益を被っている人の不利益を解消することができるかという問題なので」
今回の最高裁の判断で、「選択的夫婦別姓」の議論はどうなっていくのか。
牧野紗弥さん:「選択的夫婦別姓については、私は賛成です」
牧野紗弥さんは、ファッション雑誌のモデルとして活躍中。さらに3人の子どもの母親でもあります。そんな彼女が・・・。
牧野紗弥さん:「今の段階では、離婚するっていう選択肢しかないんですね」
その決断の理由は、生まれながらの姓を取り戻すため。夫との関係、子育てのなかでどうすれば夫と対等になれるのか。そう考えた末に、いったん離婚して事実婚を選択するといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
WACOCA: People, Life, Style.