生きた教訓「荒砥沢地すべり」 16年経ても伝わる自然の脅威 岩手・宮城内陸地震 (24/06/14 18:46)
強いに願いし ます16年前の2008年6月14日午前 8時43分岩手県と宮城県の県境付近を 震源とするマグニチュード7.2の大地震 が東北地を襲い県内では栗原市で最大震度 6強を観測しました震源の深さは 8km極めて浅い表層部で発生した内陸の 直下型地震だったため強烈な揺れが地域を 一変させまし たえ駒温泉へと続く道路その道路が途中で 完全に寸断されています被害は県北部特に 栗原市の3官部に集中しました土砂崩れや 土石流また3500か所もの地点で地滑り が発生し道路が没寸断され救助も南県内で は合わせて14人がなくなり16年経過し た今も4人の行方が分かっていませ ん同時の様子を詳細に知ることができる 施設が栗原市にあり ます栗駒36ジオパークビジターセンター ですこちらの施設では当時の被害の再現を した模型などが設置されていて岩手宮城 内陸自身の被害状況を知ることができ ますこんにちは は栗役所の職員でした佐藤さんはその時 大きな被害が出た栗駒文字地区で車に乗っ ていまし た車を止めてちょっと実は下を向いてたん ですねそしたらなんか車が揺れたので誰か ゆすってるのかなっていう思いで前を見 たらです ね電柱がメトロノームのように触れてまし た そうですね自宅へ戻る途中の道路には直径 1mほどの岩も落ちてきていたそう ですそうした中どうにか自宅にたどり着い たと言いますが自然の脅威を身を持って 実感したと話し ます沿岸での地震は経験あるんですけども 山川での地震ってのは経験なかったので やはりその規模によってはこのような 大きい災害になるんだなというのを肌で 感じました 部分が空から新沢ダムの北部できた日本 最大のビリまこれが1番の特徴だと思い ます土砂崩れダムが形成されえ通が上昇し ています栗原市栗駒地区の荒沢ダ付近で 発生した荒沢ジス幅900mにわって 6700立Mの土砂が滑り落ちました日本 最大のりと言われ このように普通にこう山があって地目が あってまここには道路もありましたそれが この強い揺れで一気に地滑りを起こし たその荒沢地滑りの現地は今どんな姿に なっているのでしょうか佐藤さんの案内で 向かいまし た目に飛び込んできたのは山肌が荒になっ た当時のままの様子あまりのにれ ます下から見るとすごいですね希望がはい はい元々はあの1番上のところまでこの 場所も山があった山があって移動してって これが取り残された部分って言うんですか ね へ隙間ができたんですよ ね当時の状態のまま残されているものは他 に もあれが白いのがなんか分かります へあれは何ですかガードレールですあれ ガードレールですかここの上が道路だ はい16年前のまま時が止まったように 残された被害投資のものが静かに自然の 脅威を訴えかけてきまし たこの一体は自然災害の脅威を伝えるため できるだけそのままの姿で未来に残そうと 地震発生後に安全対策工事を開始 これ以上地滑りを発生させないために上部 の硬走を30mおよそ40万T取り除いて 安定を保つ工事が行われまし た実はこの工事完了後間もなく東日本大 震災が発生し栗原市では震度7の地震を 観測しましたがそれでもわずか5cmしか 地滑りに動きがなかったことが確認され事 の効果で てっ てまた2011年以降栗原や東北大学など がレーダーで崖の観測を続けるなど常に 様子を観察してい ますこうしたことを踏まえて昨年度から 研究教育防災活動の一環であれば高校生 以上に限り国の許可を受けた団体の見学が 可能となりましたこのない言わんけど東北 学院大学の宮城豊彦名誉教授は地震の翌年 から対策委員会の座長を務め見学可能な 場所にしようと尽力した1人で災害の後を 残すことの意味を次のように語りまし たをつけない最小限のその対策をしてま 過労して動かないという状況にあるわけ ですよね16年前の出来事が今更のように 水体験できるこれは時間を超えてます基地 としてあそこまで足を運んで実感を持って 次の防災を考える災害は日常ですからえ 伝えないとこれは災害なは人災になります え過去の災害の生きた教訓を伝え続ける人 たちの思いは未来の命を守る こと 現地を案内してくれた佐藤さんは内陸での がどういうな この場所で感じて防災について考えて ほしいと話します自然災害はやはり私たち が思ってるよりも脅威まそのような現象が 起きるっていうのを脳裏に焼きつけてく ことによってやはり防災意識を高めること ができるのではないかなという風には思っ て ます岩手宮城内陸地震の発生から今日で 16年荒沢地すべりは当時を知らない人 たちにもその災害の大きさを直感的に伝え てくれます
岩手・宮城内陸地震では山の至る所で地滑りや土砂崩れが発生し、栗原市では日本最大規模の地滑りが発生しました。今も「生きた教訓」として残され、自然の脅威を伝えています。
16年前の2008年6月14日午前8時43分。岩手県と宮城県の県境付近を震源とするマグニチュード7.2の大地震が東北地方を襲い、県内では栗原市で最大震度6強を観測しました。震源の深さは8キロメートル。極めて浅い表層部で発生した内陸の直下型地震だったため、強烈な揺れが地域を一変させました。
被害は県北部、特に栗原市の山間部に集中しました。土砂崩れや土石流、また3500カ所もの地点で地滑りが発生し道路が陥没、寸断されて救助も難航。県内では合わせて14人が亡くなり、16年経過した今も4人の行方が分かっていません。
当時の様子を詳細に知ることができる施設が栗原市にあります。
西ノ入菜月アナウンサー
「栗駒山麓ジオパークビジターセンターです。こちらの施設では、当時の被害を再現した模型などが設置されていて、岩手・宮城内陸地震の被害状況を知ることができます。」
栗駒山麓ジオパークの佐藤忠実さんは当時、栗原市役所の職員でした。佐藤さんはその時、大きな被害が出た栗駒文字地区で車に乗っていました。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「車を止めてちょっと下を向いていた。そしたらなんか車が揺れたので、誰かが車をゆすっているのかなって前を見たら電柱がメトロノームのように振れていました」
自宅へ戻る途中の道路には直径1メートルほどの岩も落ちてきていたそうです。そうした中、どうにか自宅にたどり着いたといいますが、自然の脅威を身をもって実感したと話します。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「沿岸部での地震は経験があるが、山での地震は経験なかったので、規模によってはこのように大きな災害になるんだなってことを肌で感じました」
その山間部で、特に大きな規模で被害を受けた場所が…。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「荒砥沢ダム北西部で起きた日本最大の地滑り。これが一番大きな特徴です」
栗原市栗駒地区の荒砥沢ダム付近で発生した「荒砥沢地すべり」。幅900メートルにわたって6700立方メートルの土砂が滑り落ちました。日本最大の地滑りと言われています。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「このように普通に山があって樹木があって道路もありました。それが強い揺れで一気に地すべりを起こした」
その「荒砥沢地すべり」の現場は今どんな姿になっているのでしょうか。佐藤さんの案内で向かいました。目に飛び込んできたのは山肌が露わになった当時のままの様子。あまりの規模に圧倒されます。
西ノ入菜月アナウンサー
「下から見ると、本当にすごいですね規模が。元々は一番上のところまで山があった?」
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「移動していって個々の場所が取り残された部分。隙間ができたんですよね」
当時の状態のまま残されているものは他にも。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「あの白いの何かわかります?ガードレールです」
16年前のまま、時が止まったように残された被害当時のものが静かに自然の脅威を訴えかけてきました。この一帯は自然災害の脅威を伝えるため、できるだけそのままの姿で未来に残そうと、地震発生後に安全対策工事を開始。これ以上地滑りを発生させないために、上部の堅い地層を30メートル、およそ40万トンを取り除いて、安定を保つ工事が行われました。実はこの工事完了後間もなく東日本大震災が発生し、栗原市では震度7の地震を観測しましたが、それでもわずか5センチしか地滑りに動きがなかったことが確認され、工事の効果で安定性が保たれていることが証明されました。また、2011年以降、栗原市や東北大学などがレーダーで崖の観測を続けるなど、常に様子を観察しています。こうしたことを踏まえて昨年度から、研究・教育・防災活動の一環であれば高校生以上に限り、国の許可を受けた団体の見学が可能となりました。東北学院大学の宮城豊彦名誉教授は、地震の翌年から対策委員会の座長を務め、見学可能な場所にしようと尽力した一人で、災害の跡を残すことの意味を次のように語りました。
東北学院大学 宮城豊彦 名誉教授(理学博士)
「手を付けない最小限の対策をしてかろうじて動かない状況にある。そこで16年前の出来事が追体験できる。これは時間を超えている。きちんと保全して、足を運んで、実感を持って次の防災を考える。災害は日常ですから。伝えないと災害は人災になる」
過去の災害の「生きた教訓」を伝え続ける人たちの思いは「未来の命を守る」こと。現場を案内してくれた佐藤さんは、内陸での地震がどういうものなのか、この場所で感じて、防災について考えてほしいと話します。
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実 事務局長
「自然災害は私たちが思っているよりも脅威。そのような現象が起きるということを脳裏に焼き付けておくことによって防災意識を高めることができるのではないか」
岩手・宮城内陸地震の発生から14日で16年。荒砥沢の地滑り現場は、当時を知らない人たちにもその災害の大きさを直感的に伝えてくれます。
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