【東日本大震災から13年】「もう絶望するしかない」取り残される被災者たち 国の支援政策の問題点は?専門家が解説(語り:中井和哉)【クロ現】| NHK
おはようございますおはようございます 宮城県石牧市に住む佐藤越一郎 さん自宅は東日本大震災の津波で浸水し大 規模反回と判定されまし た13年間このままなの よ壊れた箇所全てを修理できずこの13年 痛みが広がり続けていると言います ほらあのこの木が腐ってあなだきなって無 くって毎年1年ごとにやっぱり深くなっ てる ねなぜ家の修理が思うようにできないのか 災害救助法に基づく家の修理制度に課題が ありまし た壊れた家で暮らしていた佐藤さんは国の 応急修理制度を使って自宅の修理を始め まし た ところが修理が思うように進まなかった ため役場に仮設住宅の入居 [音楽] 相談しかし国の仕組みでは応急修理制度を 利用すると仮設住宅に入居できないと 知らされ ますそのため自宅を修理するしか選択肢が なくなった佐藤 さん次の問題にぶつかります それは災害対策基本法に基づき行政が損傷 具合を判定する理彩証明 ですその運用指針では水害で家が全開と 判断されるためには全ての場所で1.8m 以上の浸水が確認される必要があり ますしかし佐さんの はが ないと判断され被害の程度が1段軽い大 規模反と判定されまし [拍手] たそのため国からの支援金も 減少他の制度を合わせても400万円の 修理代に届きませ ん地震保険に未加入だった佐藤さん貯金を 使っても全てを修理できませんでし た 3プロで100円いのよあと燃やしは 15000300円から 500円1日の食事 だ今佐藤さんの頼りは1ヶ月およそ7万 6000円の 年金苦しいやりくりが続いていますこれ全 さんだからし 4300ここのがでこれいつもどうも佐藤 さんは今被災者支援を行う団体の助けを 借りて目の前の生活を維持しています制度 作ったて原回ってこないんだもんその制度 の あの思った通り回ってこなくて今苦しいで
だ もこうした法律や制度が抱える課題は各地 のめてい ます去年7月録的な集中豪雨に教われ 5800胸の住宅被害が出た秋田 [音楽] 市ここに介護用のベッドを置いてここに 住んであったと母親の住む家が浸水し中 規模犯と判された斎 さん9 母親認を受け介護施設に避難しています はい斎藤さんは母親が家に戻ってくる時の ために自宅の修理をしようとしましたが ここでも応急修理制度が課題になりまし た母親が玄関を通りやすいように下駄箱を 取り外そうとした ところてそれは結局あのならないとこが 結局担当者から制度は利用できないと告げ られ ます応急修理制度では修理は日常生活に 必要な最小限度と決められているから ですそのため浸水で使えなくなった キッチンを取り替えようとして もグレードアップはできないという理由で 取り付けた40年前と同等の製品を探さ ざるを得ませんでし た修復しなさいって言われても修復でき ねえだもんそれはおかしな [音楽] とこうした中生活再建を諦めようとする人 まで出始めていますございますちょっと 突然お休みのところ申し訳ないですもう 絶望するしかないですよ ね秋田市に住む30代の男性 自宅が床上浸水し反と判定されまし た風呂場も浸水し浴は使い物にならず入浴 できない日が続きましたそれでもこの男性 は自分よりも困った人がいると考え自宅の 修理制度の利用を控えてきまし た年寄りの方とか本当にもう助けが必要な 人を助してもてその後でっていう感じでし た ね自宅の修理を送らせた中で体調が悪化 仕事も失いまし たそこで風呂場だけでも修理しようと応急 修理制度の利用を 申請しかし役場に行くと全てを修理でき ないことが分かりまし たその後服装は交換できるようになりまし たが風呂に入れない状況が続いてい ますものすごい悔しかったですね うん本当に自分って何のために生きてるん だろう てえ被災者の支援につがるはずの法律が なぜ十分に救いきれていないのかえ今夜は
災害の復興政策がご専門の菅野たさんと 考えていきますよろしくお願いいたします よろしくお願いいたします菅野さんがえ 指摘される問題点というのが大きく2つ あるとおっしゃっていますえまず1つ目え 建物判定を重視しているということでこれ どういうことでしょうかはいあの先ほども いろんなね被災者の方VTRでも出てこ られたようにですね本当に様々な困り事を 抱えられるんですねただ多くの支援制度が 実はたまたま住んでいたあの建物の被害で 決まってくるということになりますそれは 持ちうん社屋でも関係ないですしそれだと 全回だと30000万円お金が出るんです が準半回だとあの全く出ないとかですね あとは家の古さなんかも全然関係がないん ですねなのでそこでなかなか難しいことが 起こってきてしまうということになります はいそしてもう1つの問題点がインフラが 重視されているということはいあのやはり 復興の時にですねえ例えば道路であるとか 河川あとは学校の建物とかですねそういっ たものっていうのはあの災害法という法律 がありましてえそれで十分にですねひどい 災害の時には国が保をしてであまり自治体 に負担がない形で治るようにはなっている んですねただ暮らしていうのはなかなか 取り戻せないということになってしまい ますねインフラが重視されているさらに ですねそもそもまこうした災害対応を行う 主体が自治体であるということこのことが え災者支援を十分にできないことに繋がっ ている側面もあるということなんですね あのまさに災害というのがですねいろんな 社会問題の中でもかなり特殊なことがあり ましてある地域にたまにしか来ないんです よということは自治体の方がいろんなこと やらなきゃいけないんですけども言わば 初めての経験で様々なことをしなければ いけないという風になりますしかも災害の 法律っていうのはどんどん直そうとはする んですけども大枠がなかなか治らないその 中ですごく複雑な制度体系になってるん ですねそうするとはいどうしても間に合わ ないとかゴテゴテになってしまう支援が 十分に届かないとそういったことがあの 起こってしまいますねとやっぱり自治体 任せにせずにですねやっぱりきっちりと 枠組自体をもう見直さなければこういった これかしたなかなか大変なあの災害という のは対応できないということになって しまうと思い [音楽] ます クローズアップ現代NHKPlusで配信
[音楽] 中
家が壊れたのに仮設住宅に入居できない人。故郷を離れ避難先を何度も転々とせざるをえない人。いつまでたっても復興できないのはなぜか?背景には、国の復興政策が被災者の個別事情に応じた生活再建に十分に踏み込めていない現実があると専門家は指摘します。どうすれば「誰も取り残されない復興」を実現できるのか。どこまでが自己責任なのか?国や行政が果たすべき役割は?
番組の詳しい内容はテキストでも▼
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4881/?cid=dchk-yt-2403-103
【ナレーター】
中井 和哉 (声優)
【出演者】
菅野 拓さん(大阪公立大学 准教授)、桑子 真帆(キャスター)
【放送情報】
NHK 総合 毎週(月~水)夜 7:30~/[再放送]NHK BS 毎週(火~木)午前 4:00~
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