【松村北斗と上白石萌音】松村北斗と上白石萌音、ベルリン国際映画祭での感激。上白石萌音、日本でも生理の話が気軽にできるようになればと願い語る【BTH芸能界】

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松村北斗×上白石萌音のW主演で話題の映画『夜明けのすべて』は、原作小説で描かれた尊い関係性を持っています。”The darkest hour is just before the dawn”（夜明けの直前がいちばん暗い）というイギリスの諺が映画でも引用されています。出口の見えない暗闇をかきわけてもがき進む苦しみは、どんな国や言語でも共通していることでしょう。今が一番つらいときこそ、夜明けの前兆だと信じなければならない人々のために、この諺が存在するのです。この映画もまた、そうした人々のために作られたものだと思います。

原作は瀬尾まいこの小説で、PMS（月経前症候群）とパニック障害という制御できない病に苦しむ人々の交流を描いた物語です。PMSとパニック障害は異なるものでしょう？パニック障害の方が絶対につらいですよね。と思う人には、本書のセリフを捧げたいです。「そうか。病気にもランクがあったんだね。PMSはまだまだってことかな」。――映画では、上白石萌音が演じた藤沢さんという女性が、あははと笑いながら軽い雰囲気で言います。そうやって人は、理解されない痛みを一人で抱え込んでしまうのですね、ということがわかる場面でもあります。

藤沢さんは生理前になると、些細なことでも激しい怒りが湧き上がり、歯止めが利かず周囲に当たり散らしてしまいます。たとえば、炭酸飲料をよく飲む同僚の山添くんが、ペットボトルの蓋を開けるときのプシュッという音。それは些細な音ですが、藤沢さんは怒りました。「炭酸ばっかり飲んでないで仕事すればいいのに」と怒鳴り、反応が悪いとますます怒ります。これが毎月繰り返されるのです。しかも、周期は予測不可能で、起こるときは予感もありません。そのため、新卒で入社した会社を二か月で辞めざるを得なくなりました。
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背景動画：Pixaday(フリー動画）
URL：https://pixabay.com/ja/
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