北海道内で、インフルエンザの感染が拡大し、札幌市では警報レベルに近づいています。
今回は「B型」の流行です。
札幌市の小児科クリニック、15日の発熱外来の様子です。
受診した男の子の姉が通う小学校のクラスは、インフルエンザで学級閉鎖になったということです。
母親
「きのうから熱が39度4分、おそらくインフルエンザかなと思って来ました」
男の子は発症から日が浅く、陽性とはなりませんでしたが、上のきょうだい2人がインフルエンザで、症状も酷似しているということで、「みなし感染」となりました。
このクリニックの15日の診療では、インフルエンザB型がみなし感染含め3人、A型は1人、新型コロナが1人でした。
去年12月に、警報レベルのA型の大流行が落ち着いたあと、小中学校の新学期が始まったころに、B型への置き換わりが進み、ここ1~2週間で感染が広がっている実感があるということです。
わたなべ小児科アレルギー科クリニック 渡辺徹院長
「12月はA型が圧倒的で、年明けて2月になってからは、B型が圧倒的に多い」
札幌市では、15日、インフルエンザで小・中・高校など13校で学年閉鎖があり、75校で学級閉鎖の措置が取られました。
わたなべ小児科アレルギー科クリニック 渡辺徹院長
「人の動きが多くなると、あちこちからいろいろなウイルスが持ち込まれてくるので。インフルエンザの流行は久しぶり。ほぼ例年のパターンに戻ってきた」
感染拡大に伴い、薬の供給にも影響が出てきます。
北海道薬剤師会 山田武志副会長
「やはりまだ需要が多くて、このあたりの薬が完全に入ってきていない状態」
せき止めや鎮痛剤。
慢性的な薬不足の問題は続いています。
北海道薬剤師会 山田武志副会長
「インフルエンザの治療薬については、現在ほぼすべて安定供給されている。小児用の粉薬の一部が、若干、供給が不安定になっている」
5日から11日までの、いち医療機関あたりのインフルエンザの感染者の数は、全道で、前の週よりも5.29人多い、16.76人でした。
保健所別で最も多いのは、千歳の47.25人で、札幌市は28.14人でした。
札幌市もこのまま感染者が増え続けると、警報レベルの30人に到達します。
また、インフルエンザの感染者数の推移を週ごとに見ていくと、道内の感染者数は1月下旬までは、全国と比較すると少なかったものの、一気に感染者が増加しました。
札幌市によりますと、1月中旬から下旬にかけて冬休みが明け、3学期が始まった学校が多く、校内での感染が相次いでいるそうです。
まだまだインフルエンザに感染するおそれは十分にあります。
引き続き手洗い、うがいなど、日々の感染予防を忘れずに行いましょう。2024年02月15日(木) 17時38分 更新
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