コロナ禍における医療従事者の奮闘~国民と一体・一丸となって闘った日々~
変異を繰り返しながら、瞬く間に世界中に感染を広げ 人々を恐怖に陥れた新型コロナウイルス 日本においても、これまでに3,300万人以上が このウイルスに感染しています 新型コロナウイルス感染症は令和5年5月に 感染症法の位置付けが5類となり 人々の生活もようやく元に戻りつつありますが 当初は未知のウイルスであったため 横浜港に入港したクルーズ船で集団感染が起きた際には 乗客の皆さんが長期間隔離され 防護具を着た医師達が対応に当たる といった事態も起こりました。 このように、日本では、治療法もよく分からず 防護具も不足していた当初から 公立・公的な医療機関等ばかりでなく 多くの民間の診療所、病院などが昼夜を問わず 病床の確保、発熱外来、自宅療養患者への支援、ワクチン接種などに取り組み、新型コロナと闘ってきました 例えば、診療所で見てみますと、令和2年から4年度に 発熱外来で診たコロナ患者とコロナ疑い患者は およそ7,700万人と推計され 新型コロナウイルス感染症に対応した 診療・検査医療機関の数は 今では約5万施設にも上っています 更に、ワクチン接種で言えば 現在、接種機関として登録している施設は 約8万施設となっており これまでの総接種回数は約4億3,000万回にもなっています この数字が達成できたのは 通常の診療やコロナ診療の合間に加え 夜間、休日にもワクチン接種に対応するなど 全国の診療所等の医療機関や地域のかかりつけ医が個別接種に協力したことが何よりも大きかったと言われています 一方、この間、国民の皆さんには高い公衆衛生意識の下 適切なマスクの着用、換気、手洗いと言った 基本的な感染防止対策に取り組んで頂きました このように、医療従事者、国民が 一体・一丸となってコロナと闘ったからこそ 日本のコロナによる人口当たり死亡者数や陽性者の致死率は 国際的に見ても低く抑えることができたのです 日本医師会会長の松本吉郎です 今後、コロナのように感染力の強い新たな感染症が また、いつ起きるか分かりません 医療現場では、いざという時に備えて、多くの医療従事者達が 感染症対応のための研修を受け始めており 日本医師会でも「診療所を対象とした新興感染症対策研修」を2024年3月に開催する予定です これからも医療現場では、診療所、病院問わず 国民の皆さんの生命と健康を守るため 全力で取り組んで参ります 国民の皆さんもぜひ 引き続きのご理解とご協力をお願いいたします
日本では諸外国に比べて、新型コロナウイルス感染症による死亡者数や、陽性者の致死率を低く抑えることができました。そのことが実現できた要因の一つには、医療従者者が日々昼夜を問わず、発熱外来での診療、検査の他、ワクチン接種に取り組むだけでなく、国民の皆さんが基本的な感染予防対策を徹底して行ったことがあると言われています。
本動画は、日本医師会が医療従事者や国民の皆さんに改めて感謝の意を表すとともに、いつ起こるか分からない新興感染症に対する対策の徹底を呼び掛けるため、全国の医師会や日本医師会の会員から寄せられたコロナ診療の様子を写した写真データの一部を用いて制作したものです。
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