『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』が12月22日(金)より公開中。
ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)を見出し、清掃員の平山というフィクションの存在をドキュメントのように追い、一人の男の日々の小さな揺らぎを丁寧に映像でつづった。平山を演じた役所は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。
東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのなかに身を置いているように見えた。そんな平山に遠慮なく絡んでいくのが、同僚のタカシだ。
「平山さんって、結婚していないすよね?その歳でひとりで寂しくないんすか」遠慮がない言葉を投げかけられる。
「金がないと恋もできないなんて、なんなんすか俺」下北沢の中古レコード店でカセットテープを手に、タカシが不満を吐き出す。
なぜか嫌いになれない男だ。そして、同じようにまた1日が始まり、夜が開ける前の空を見上げるのだった。
平山の同僚、タカシを演じた柄本時生は、高崎卓馬がベルリンで柄本の写真をヴェンダースに見せたことをきっかけに決定した。平山と対照的でチャランポランな男がいいと話し合いながら、写真の柄本をみて、「タカシがいた!」とうれしそうにヴェンダースが叫んだという。東京国際映画祭のオープニングでは、監督とキャストと和やかに登場した柄本。「(タカシは)分かりやすく、憎めない人間性がある。僕はそれをどう見つけられるかなと思いながら、楽しく演じさせていただきました」と振り返り、ヴェンダース作品に出演した喜びを語っていた。
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND 配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分/G
原題:『PERFECT DAYS』
邦題:『PERFECT DAYS』
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