これまで6つの市と町の高齢者を対象に、福岡県が独自に設置したワクチンの「広域接種センター」。15日から対象自治体が16増えて、予約の受け付けが始まりました。
新たに加えられた柳川市の相談窓口です。「広域接種センター」の予約に朝から多くの高齢者が訪れていました。
「10時半?」「10時半」
奥さんと共に会場を訪れた68歳の江崎安彦さんも無事、予約をとることができました。
「16日に予約できました。スムーズにいってよかったです」
県独自の「広域接種センター」は、田川市とみやま市に設置され、「7月末での高齢者接種の完了が困難」とした周辺6市町の65歳以上を対象にワクチン接種が進められています。
県の再調査で、柳川市を始め16の市と町からも完了が困難との回答があり、15日から対象が22の市町に拡大されました。
柳川市の場合、約2万1000人の高齢者のうち、14日時点で1回目が終わっているのは7100人にとどまっています。
背景には接種を担当する医療従事者のためのワクチンが、うまく届かなかったことがありました。
かかりつけ医として接種に携わる、よこち小児科医院の横地一興院長は「少なくとも1回は接種した上で始めようという全体の流れで、なかなかワクチンが来なくて」
結果、柳川市で高齢者への接種が始まったのは、先月26日と、僅か3週間前のことでした。
横地一興院長は「今はワクチンも潤沢に入ってきてるし、スムーズにいくと思うんですね」
柳川市健康づくり課の渡辺貴子課長補佐も「医療機関、集団接種、それと大規模接種、色々な選択肢がありますので、接種を希望される方の状況に合わせて、受けていただいたらと思っております」と話します。
広域接種センターの対象にも加わり「打ち手」も整い始めた柳川市。計画通り、来月末の高齢者接種完了を目指します。
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