和歌山県 北山村(きたやま・むら)。
人口400人ほどの小さな村ですが、ワクチン接種では日本の先頭を走っています。
ワクチン接種は?
北山村の住民(74)
「 終わってる。2回目も終わった」
もうワクチン接種は済みました?
北山村の住民(34)
「済みました」
北山村役場住民福祉課 川辺美和 課長
「(16歳以上の)約8割の方が接種している。希望者については318名、100%接種してます。」
全国の2回目接種率は1.49%なので、北山村がいかに早いかが分かります。
北山村役場住民福祉課 川辺美和 課長
なぜ早い対応ができた?
「高齢者が多いので、自分で電話をかけるのも大変だし、一人一人に、何月何日の何時に来てくださいという予約票を送りました。それを持ってくるだけとした」
申し込み制ではなく、日時指定制にしたことが早さにつながりました。
村の生活に何か変化はあるのでしょうか。
きのう村の体育館では、エクササイズ教室が開かれていました。
全員接種済みですが、マスクをつけたままです。
ただし気持ちの面では大きな変化があるといいます。
参加者
「みんな打ったので安心です」
参加者
「こうやって集まってお話していても少しは良いかなって」
エクササイズを指導する 疋田裕子さん
「全体的に収まってきたら、運動する時だけでもマスクを外してすることを考えています」
村の観光名物、「いかだ下り」。激流を豪快に下っていく姿は、まるで「自然のジェットコースター」です。
シーズンが到来し、県外から予約や問い合わせが増えてきています。
観光案内所の職員
「接種しているので迎える方としては安心して迎えられるというのはある」
道の駅の従業員
「大阪、名古屋関連のナンバーが結構来るんですね(大阪も愛知も)緊急事態宣言がまだ出ているのでかなり少ないですね、お客様」
村では感染状況をみて、秋に行われる村民運動会や、お祭りなどの実施を検討しています。
一方気になるのは副反応です。
相談に来た87歳女性
「もうしんどうての。こう何て言うたらええか分からんほどに。」
心臓に持病をもつ87歳の女性。
先週、2回目のワクチン接種を終えましたが、微熱や倦怠感があり相談に来ていました。
担当する看護師
「(接種後)体がだるいとか熱が出たとかここへ来ている人も、大変だったっていう話はしてます」
副反応は、役場職員の間でも大変でした。
特に20代から30代の若い職員の9割ほどに微熱などがあったといいます。
別の地域では、接種後の体調の変化を記録していた女性もいました。
医療従事者として、5月末に1回目の接種を終えた女性(27)は、接種直後、
「今はそれほど痛みはないです。虫刺されに近いような感覚があります」
接種翌日には、『体がだるいです 仕事行けるんでしょうか』と話しました。
一番つらかったのは接種2日後だったといいます。
「朝起きた瞬間、あ、今日仕事無理だ、って思いました。熱は平熱と同じ36度3分でした。腕はちょっとこのくらいまで上げると少し痛みがあります」
仕事は一度も休まなかったものの、体調が元通りになったと感じたのは接種5日後のことでした。
一方で厚労省は、1回目より2回目の接種後の方が副反応が出やすいとしています。
1回目の接種を終えた女性(27)は
『「2回目の時、38℃、39℃の熱が実際に出た」って人がいて、
2回目接種の翌日は仕事を休みにしました』と話しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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