小田急電鉄は、上下線それぞれの線路を増やして輸送力を向上させる、いわゆる複々線化の工事を梅ケ丘-代々木上原駅間で進めています。複々線の完成に合わせて、小田急電鉄は2018年3月17日にダイヤ改正を行います。ラッシュ時間帯では大幅な混雑の緩和と所要時間の短縮が見込まれていて、多摩地域では「ライバル路線から乗客を呼び込みたい」と意気込んでいます。

 11月、小田急電鉄の星野晃司社長は新しいダイヤ発表会見で「京王のお客さまからも小田急にシフトいただければ」と語り、今度のダイヤ改正が、並行するように走る京王電鉄から乗客を取り込む切り札になると期待を示しました。

 それは、会見で“ある駅”について問われた時でした。

 ダイヤ改正で大きく変わる駅の一つとして紹介されたのが「多摩センター駅」です。小田急と京王がホームを並べ、周辺にはテーマパークや文化施設などが集まる多摩ニュータウンのターミナル駅で、小田急と京王は、共に新宿へとつながるライバル路線です。

 しかし、会見で小田急の星野社長は「多摩センター駅は現在、京王と小田急の両方が新宿に向かっているが、圧倒的に京王のお客さまが多い」と認めました。多摩センター駅の乗降者数は2016年度、京王が8万7000人を超えるのに対し、小田急は増加傾向にあるものの約5万人と差をつけられています。駅の利用者からも「便利さは、どちらかでいったら小田急よりも京王の方がいい」「新宿に出るときも京王の方がスムーズで早い」といった声が聞かれました。

 新宿までは1本で出られる京王に対し、小田急は現在、直通列車がなく、途中で乗り換えなければなりません(一部の各駅停車を除く)。運賃も京王は339円、小田急は370円(共にICカード利用時)で「京王の方が便利で安い」という状況が続いてきました。

 小田急は、今回のダイヤ改正で巻き返しを狙います。小田急電鉄・広報部の中尾仁美さんは「新宿方面へダイレクトにアクセスできるようになったり、座って通勤できるようになったり、利便性が高まる」と力を込めます。新宿への直通列車を新たにつくり、朝のラッシュ時間帯の所要時間をこれまでより14分短い、最速40分に短縮しました。この結果、朝は京王を逆転し、9分早く新宿に出られるようになります。また、多摩センター始発の列車も設け、座って通勤・通学できる機会を増やします。広報の中尾さんは「これまで小田急を利用しなかったお客さまにも非常に便利になるので、ぜひ小田急線を利用いただければ」と話しています。

 対する京王も新たなサービスを打ち出しました。

 京王電鉄・広報部の池田洋さんは「加算運賃の引き下げや夜間時間帯に導入する座席指定列車などの施策を実施する」と話します。京王は、建設費回収のために加算していた相模原線の運賃を2018年3月に引き下げます。これにより、もともと小田急より30円ほど安かった新宿までの運賃はさらに20円安くなり、その差は約50円に広がります。さらに16年ぶりに新型車両を投入し、夜の帰宅時間帯に座って帰れる有料の座席指定列車を運行します。広報の池田さんは「顧客満足度向上、利便性向上、京王の競争力の強化につながるものと考えている」としています。

 駅の利用者はどう見ているのでしょうか。駅前で話を聞くと「(小田急も)新宿直通が出てくればすごく便利で、利用範囲も広がると思う」と話す人もいる一方で「(京王に)乗り慣れているので、そのままかなと思っている」という人もいました。

 早くなる小田急と、安くなる京王──。両社の乗客争奪戦は、ダイヤ改正の2018年春に向けて、熱を帯びています。

<小田急 通勤が便利に…混雑緩和も期待>

 小田急電鉄は、より多くの利用客の獲得を目指してサービスの向上を目指しています。改めて、京王と小田急で何が変わるのかまとめました。

 多摩センター駅から新宿駅でみると、2018年3月から京王は運賃が下がります。一方、小田急は新宿までの所要時間が短くなり、乗り換えもなくなります。ラッシュ時間帯で

36 Comments

  1. 京王の広報のメガネが「せさく」と言ってるが「しさく」の間違いだと思う。小田急の広報はかわいいですね。

  2. 友達のお母さんが
    「小田急の千代田線直通がなくなって、都心出るとき困るわ」
    と言ってて、
    僕が
    「京王の直通で本八幡いけます」
    と言って、
    「そうすればいいのか!」
    と返された。
    あっさり小田急から京王に客を引き付けてしまった。
    ごめん、小田急。

    映画「小田急よ、京王が勝ちそうだ」
    2020/3/6 公開予定

  3. とりあえず京王は明大前付近で詰まることを解消しようか()そうじゃないと小田急に勝てんだろ()

  4. やっぱりいくらダイヤ改正しても無駄、千代田線直通の多摩急行廃止が特に大きい。

  5. 多摩センター始発で座って行けるし約10分早い小田急でしょ。朝だけだけど、、、

  6. 小田急が相模原駅まで伸ばしたところで橋本まで行って京王に乗った方が安いし速いし始発駅だから絶対座れるから意味無いと思う
    そもそも多摩線見たいな支線が相模原線のような本線級の路線に対抗している意味がわからん

  7. 個人的には新宿まで快速急行や通勤急行ができて個人的には状況変わったな。
    朝は小田急、日中は京王線って感じになったよね。小田急は多摩センター始発増発でそんなに待たなくても通勤急行座れるし、何よりノロノロじゃないから快適。

  8. たかが多摩地域、京王と小田急の競争がハゲしいことは関東の関西化ほどの激戦区の話やろ…

  9. 小田急は来春から子供用ICカードで利用で
    片道50円になります。
    大人1人小学生2人なら小田急は470円
    京王は639円になります。
    小学生の通学定期券も値下げしますよ。
    小学生の1日乗車券は100円になるそうです。

  10. ここの戦いってお互いメインではないよね。お互い敵は京王は中央線、小田急は湘南新宿ラインでしょ。

  11. 私の中では、京王も小田急も、「日中は20分サイクル系ダイヤで地下鉄直通・緑帯の他社車はニュータウン路線(相模原線京王多摩センター~橋本方面・多摩線小田急多摩センター~唐木田方面)のみ、平日夕夜間はニュータウンじゃない方(京王線府中方面~高尾線高尾山口方面・小田原線町田~本厚木方面)にも地下鉄直通・緑帯の他社車が来る。」というイメージ。「2016年度」と「2017年」は全期間がそのイメージ通りだった。

  12. 2017年の京王・小田急
    日中は20分サイクル系ダイヤである
    日中は地下鉄直通や緑帯の他社車は分岐駅以降はニュータウン方向のみである
    日中は地下鉄直通や緑帯の他社車は通過駅が有る列車のみである
    平日夕夜間は地下鉄直通や緑帯の他社車が分岐駅以降のニュータウンじゃない方向にも来る
    平日夕夜間は地下鉄直通や緑帯の他社車が分岐駅以前の一部の小さい駅にも来る
    2022/11/27

  13. 2017年の京王・小田急

    日中は20分サイクル系ダイヤである

    日中は地下鉄直通や緑帯の他社車は分岐駅以降はニュータウン方向のみである
    →本八幡~橋本の区間急行・本八幡~橋本の快速、我孫子等~唐木田の急行

    日中は地下鉄直通や緑帯の他社車は通過駅が有る列車のみである
    →本八幡~橋本の区間急行・本八幡~橋本の快速、我孫子等~唐木田の急行

    平日夕夜間は地下鉄直通や緑帯の他社車が分岐駅以降のニュータウンじゃない方向にも来る
    →本八幡発区間急行調布行調布から各駅停車高尾山口行,高尾山口発快速本八幡行の府中・高幡不動・高尾方面、我孫子/取手発準急本厚木行,本厚木発準急我孫子行の町田・海老名・本厚木方面

    平日夕夜間は地下鉄直通や緑帯の他社車が分岐駅以前の一部の小さい駅にも来る
    →本八幡発各駅停車八幡山行,八幡山発各駅停車本八幡行の代田橋・上北沢、我孫子/取手発準急本厚木行,本厚木発準急我孫子行の生田・読売ランド前・百合ヶ丘

    2022/11/27