■「堀切菖蒲園」で考えた
「今年は「堀切菖蒲園」へ行きませう」
奥さんから、いつものごとく誘われた。
この時期、「堀切菖蒲園」には「花菖蒲(ハナショウブ)」が咲き誇るという。
「葛飾 堀切 菖蒲まつり」は、5/29~6/18。
梅雨空のなか、わずかに青空が覗いた6/8、急遽出かけることにした。
そこに行けば、光琳の「燕子花図屏風」のような「燕子花(カキツバタ)」が観られるのかな? そう思ったのだが、疑問が生じた。
「花菖蒲(ハナショウブ)と燕子花(カキツバタ)は、同じなの?」
少し調べたところ、「ハナショウブ」と「カキツバタ」、それに加えて「しょうぶ(菖蒲)」と「あやめ(菖蒲、文目、綾目)」も似てるようだ。
それに「漢字」や「読みがな」も入り混じってる。
「菖蒲」=しょうぶ、あやめ
「カキツバタ」=燕子花、杜若
「なんじゃコレ、う~ム…、これらはどう違うのか? 「堀切菖蒲園」に行けば分かるかも」
そう思った
■下町は…だった
「JR日暮里駅」から京成本線で「堀切菖蒲園駅」。
このあたりに来たのは初めて。
駅前に立つと東京都とは思えない「下町感」が漂う。
「下町」といえば、「古い町並みが残り、どこか人情味が溢れる雰囲気」なんて言われる。
でも、駅に降り立って感じたものは違った。
「アレ?、ここが東京の下町か~」
首をかしげながら、私がそう言うと奥さんが応えた。
「雑なんだよ…」
「?…」一瞬、意味が分からなかった。
駅前から少し歩いて感じた。
「雑か…」
「そうだよな~、たしかに雑だよな…」
駅からは続々と観客が向かってる。
歩いて十分ほどで「葛飾 堀切 菖蒲まつり」入り口に着いた。
平日だけあり、ジジババ率 100%、年金生活者が溢れてる。久しぶりに中国語の群れもいた。
入園料「無料」だったけど、
この満足度なら千円払っても惜しくないナ。
■「横須賀菖蒲園」を見て思った
その後、TVで「横須賀菖蒲園」の紹介をやっていた。
「横須賀菖蒲園」は412品種、14万株のハナショウブが3.8ヘクタールで、広大な菖蒲園だ。
収録が少し前のようで、まだ咲いてない株も相当あった。
そこで、私が堀切へ行った日の開花情報をネットで見た。
「ん~、畑みたいだな… 」
「堀切菖蒲園」は、200種、6千株だから、堀切の方がスケールはずいぶん小さい。
でも、ほとんどの株が、見事すぎるほど満開だった
較べてみて思った。
「横須賀へは、行く気がしないな…」
あらためて思った。
「堀切菖蒲園は、素晴らしい菖蒲園 だった … 」
おわり

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