福島県、唯一の震災遺構として2021年に一般公開が始まった浪江町の請戸小学校。震災当時、津波が2階のベランダまで押し寄せたが、児童や教職員は全員避難して無事だった奇跡の学校として知られている。
一日の平均来館者は約180人で、2023年のお盆期間は一日500人ほどが訪れた。
10万人目の来館者は、群馬県から母親の実家がある楢葉町に帰省していた諏訪さん一家。
長女の葵乃さんは小学3年生。津波の恐ろしさを物語る、当時の爪痕をみるのは初めてだという。「ここから逃げられて、すごいなって思いました」と葵乃さんは話す。母の清美さんも「いざっていうときに、どういう行動をしていこうかなっていうふうに、自分の身は自分で守っていきたいなって思います」と話した。
浪江町によると来館者の約6割が県外からで、請戸小学校を通して教訓を伝え続ける。
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