実施当初から予約がしづらい状況も続いた“全国旅行支援”その原因や今後の見込みについて航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに聞きます。

 ―――全国旅行支援の問題点について、ポイントがいくつかあるそうですがまず1つ目の旅行意欲の高まりについて、これは予算切れの理由にもつながると思いますがいかがでしょうか。

今回予算枠がなくなってしまった宿泊予約サイトや県ごとの予算がなくなってしまったこともあります。初日である10/11から想定以上に多くの予約をされていました。二年前のGOTOトラベルよりも最初の勢いが強く、早くも予約が取れなくなっています。

 ―――あくまでも旅行意欲の高まりがあり予約が取れなくなっているということで、元々の予算が少ないわけではないのでしょうか。

今回全体の予算は5600億を用意しています。また超えてしまっても今回の旅行支援に使える予算は存在しております。ただ開始時点の月でこれほどの予算がなくなるのは、観光庁の方に取材していても想定を遥かに上回る状況であったということです。

 ―――それでは2つ目のポイントの支援を受けるためには直接予約がおすすめということですが、旅行意欲が高まっている中で予約が取りづらく支援が受けられない方がいるのは勿体ない気がしますが、方法があるということでしょうか?

これに関しましては、ホテルへの直接予約ということになります。名古屋市内のホテルでも同様かと思いますが、個別の宿泊施設の枠という県全体の宿泊施設直接への枠が用意されております。

今回全国的にそうですが2年前のGoToトラベルの時と比べ、旅行サイトで予約が取れなくても宿泊施設に直接申し込むと予約ができて適用できるケースが増えております。
そのため枠がないと感じたら宿泊施設のHPを見ていただくことをお勧めしております。

 ―――予算の割り振りの関係でそのような現象が起きているのでしょうか?

昨今は利用客が宿泊予約サイトに集中してしまうため、全ての旅行業界が旅行支援の恩恵が得られるように、中小の旅行会社や宿泊施設にも割り振りがしっかりとされておりますので、そのようなサイトや会社を見ていただくこともお勧めしております。
予約できない場所も多いですが。予約方法や旅行会社などを変えていただくと予約が全くできないということは少ないかと思います。

 ―――今終了しているサイトへも予算の補充というのも考えられるのでしょうか。

予算が足りなくなった場合、追加予算の申請を予約サイトから各都道府県の事務局へ申請を行い、追加予算が認められるケースが多くなっております。実際一部の地域ではすでに追加予算が認められて終了していた予約が再度販売開始された地域もあります。

予算がすべてすぐに無くなるとは思いませんが、想定以上に利用されていると思います。ただ11月になると少し落ち着くのではないかと思っております。

 ―――最後のポイントになりますが、旅行支援が始まってから宿泊価格が高騰しているのではないかというのは本当でしょうか。

今の宿泊プランですが、ダイナミックプライシングという需要と供給のバランスによって各宿泊施設が料金を常に変動させるというものになっております。HP予約が主流になってきた10年ほど前から行われることが多くなっています。

観光地等では閑散期と繁忙期等で大きく値段を変える場合もあります。この価格変動についてはコロナが原因でありませんが、最近の価格上昇については旅行支援が始まったことに加えて、外国の方が一時期より見られるようになりました。そのため空室が減っており、都内ですと3割ほど価格が上がっているかと思います。

やはり全体的に人が動き始めているのが原因ではないでしょうか。最近ですと出張者の少ない日曜の夜がかなりお値打ちかと思います。

▼チャンネル登録はコチラ↓↓応援お願いします!
https://www.youtube.com/channel/UCk6SzG4qmA7J6CI-QAtWoOg?sub_confirmation=1

▼愛知のニュースHP
https://news.tv-aichi.co.jp/

▼ニュース公式SNS
 ◇Twitter(情報提供はこちら)
  https://twitter.com/news_tva

 ◇TikTok
  https://www.tiktok.com/@tva_news

【主な報道番組】
▼5時スタ 月~金 17:00~17:25
今、気になるニュースを「暮らし」に密着した視点で伝えます。
https://tv-aichi.co.jp/5sta/

▼TXNニュース 土日 17:20~17:30
日本や世界の最新ニュースをコンパクトにお伝えします。

▼映像提供はこちら
https://tv-aichi.co.jp/newspost/

WACOCA: People, Life, Style.