放置された空き家への税金が上がることになり、家を手放そうとする人が増えています。空き家ハンターが手掛ける古民家の再生術を取材しました。

■放置された「空き家」に新たな価値を

 全国古家再生推進協議会 岡輝彦 古家再生士:「トイレが水漏れしているから交換と、洗面も水漏れしていると言ってました」

 奈良で行われていたのは、個人投資家を集めた「空き家見学ツアー」です。

 一見、ボロボロでとても住めるように見えない空き家の数々ですが、手を加えることで、光る原石になる物件がないのか、隈なくチェックしていきます。

 岡古家再生士:「ここは比較的キレイなほう」

■築50年物件 雰囲気のある飲食店に

 年々増加傾向にある老朽化して悪影響を及ぼしかねない「空き家」の問題。行政が手を焼く放置された空き家に新たな価値を見出す、空き家の“再生請負人”である武井理沙さんに手掛けた物件を見せてもらいました。

 アキサポ 武井理沙さん:「こちらの物件になります」

 東京・文京区にある築50年の物件は約10年間、空き家として放置されていましたが、現在はリノベーションされ、雰囲気のある飲食店となっています。

 武井さん:「元々、こちら奥が寝室」「(Q.ここ寝室だったんですか?)ベッドが置かれていて、かなり荷物もあった状態だった」

■「築50年実家が空き家状態」女性が相談

 武井さんが所属する不動産会社では、空き家を借り上げ、必要に応じリフォーム工事を行い、借り手を探すというサービス「アキサポ」を展開しています。

 長く放置されていた寝室は、清潔感ある落ち着いた飲食スペースに生まれ変わりました。

 さらに、2階の和室は傷んだ畳を張り替え、古民家の雰囲気を残しつつ茶室として再生。今や連日予約でいっぱいだといいます。

 「アキサポ」に相談 空き家の所有者(60代):「このままだと固定資産税が上がると考えて、下手したら来年とかになるので、早めにやっとかないと」

 築50年の実家だった建物は、両親が高齢で住めなくなり、約8年間空き家状態になっていました。

 空き家の所有者:「最終的に草とかの管理を私一人ではできないので、それがもう大変になって。植木とかは業者にも来てもらってるのですけど、ただやっぱり、けっこう高くなるので、空き家で住む予定がないのに、あんまり(お金を)かけるのもと思って」

■世田谷区の空き家件数 深刻な状況に

 都内で最も人口の多い世田谷区で、空き家を担当する部署を訪ねると、空き家を管理するファイルが壁一面を埋め尽くしていました。

 世田谷区では、空き家の件数が5万戸を超える深刻な状況です。

 今年6月、管理が不十分な空き家について、固定資産税が優遇される措置を取りやめる法律が成立しました。税金を上げることで、放置される空き家を無くす狙いです。

 世田谷区街づくり担当部 大槻一隆さん:「子ども世代が別の所に自分の建物、家を構えているような状態のなかで、親の実家などを放置といいますか、問題を先延ばしにしてしまう傾向もみられるのではないかなと」

■ぜいたくなジム付きシェアハウスに変身

 アキサポの空き家再生は、他にもあります。約20年放置され、不法投棄なども問題となっていた空き家が、おしゃれな美容室になりました。

 また「地域に貢献したい」という依頼のあった空き家は、ぜいたくなジム付きシェアハウスへ生まれ変わりました。

 武井さん:「『ちょっとここに可能性があるんじゃないか』とか、一般的な活用も、もちろんなんですが。みなさんの思いがそれぞれプラスになるようなWin-Winになれるような活用ができたらなと思っています」

■副業はキクラゲ栽培 住む以外の活用

 こうしたなか、空き家に新たな価値を見出し、一風変わった方法で活用する人もいます。

 戸建ての中には、キクラゲがギッシリ。“きくらげハウス”所有者の清水雄一郎さんは、コロナ禍で経営するタクシー会社が苦境に立たされたのをきっかけに、副業の一環としてキクラゲ栽培を始めたといいます。

 清水さん:「一般的に売っているものと比べると、だいぶ厚みがある」

 3年ほど前から栽培を始め、今では1日30キロも収穫できるようになりました。埼玉県内の学校やスーパーなどに出荷しています。

 清水さん:「(Q.この物件(空き家)にした理由は?)ビニールハウスだとハウス代、断熱ハウスのようなものがある。それを建てて、なかに温度湿度を管理する設備を入れると、(設備費用が)1000万円を超える」「(Q.こちらは?)(空き家を)70万円で買ったのと、自分で300万円ほど材料を買って、内装工事をして400万円ほど」「(Q.半額以下?)活用の仕方としては、いいかなと」

(「グッド!モーニング」2023年8月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

2 Comments

  1. 20世紀の家は耐風性能とか耐震性能が低過ぎて補強したぐらいじゃ全然ダメ、補強費も高いしリホーム費も高いし今後の事考えたら最新の安全基準満たした新築建てたほうがいいよ….