俳優の松井玲奈が主演する映画『緑のざわめき』(9月1日より全国順次公開)の特報が解禁となった。

 本作は、2019年公開の『浜辺のゲーム』で長編映画監督デビューを果たした、夏都愛未が、大江健三郎や中上健次の文学にインスパイアされ、葉脈と血のつながり、ファミリーツリー、性と聖のつながりをテーマに生み出された物語。福岡、佐賀を舞台に、生き別れた3人の異母姉妹が手を取り合い、自分自身と折り合いをつけながら居場所を切り開いていく姿を、元カレ、女子会メンバーらを交えて描く。

 松井が演じるのは、女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる主人公・小山田響子。響子の異母妹であり、彼女をストーカーする菜穂子役を、映画『mellow』(10年)でヒロインを演じた岡崎紗絵。同じく響子の異母妹で佐賀の集落に暮らす少女・杏奈役を、オムニバス映画『21世紀の女の子』(19年)でも夏都とタッグを組んだ倉島颯良が演じる。

 そのほか、響子の元カレ・宗太郎役にダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLYのRAP&ダンサーの草川直弥、菜穂子の友人・絵里役に『忌怪島/きかいじま』での熱演も記憶に新しい川添野愛、響子の親友・保奈美役に『蒲田前奏曲』の松林うらら、杏奈に思いを寄せる透役に『草の響き』の林裕太、村に住む長老役にカトウシンスケ、杏奈の伯母・芙美子役に黒沢あすからが出演する。

■あらすじ

 過去の痴漢被害のトラウマを抱えて生きてきた響子(松井玲奈)は、病を機に女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってきて、元カレの宗太郎(草川直弥)と再会する。

 異母姉の響子と繋がりたいと、彼女をストーカーする菜穂子(岡崎紗絵)は、異母姉妹ということは隠し、響子と知り合いに。

 施設に預けられていて、8年前から佐賀県嬉野で叔母の芙美子(黒沢あすか)と暮らす高校3年生の杏奈(倉島颯良)は、自分宛の手紙を勝手に読んだ叔母に不信感を募らせていた。「まずは話してみませんか?」という支援センターの広告を見て、身元もわからない菜穂子からの電話に、悩みを打ち明け始める。

 同じ頃、杏奈に思いを寄せる透(林裕太)は、杏奈とうまくいくよう、集落の長老・コガ爺(カトウシンスケ)に相談しに行っていた…。

 就職活動がうまくいかない中、 地元・嬉野に戻り、親友の保奈美(松林うらら)に就職の相談をする響子は、ひょんなことから自分と杏奈が異母姉妹ということを知ってしまう。菜穂子は、宗太郎に恋焦がれる絵里(川添野愛)等いつもの女子会メンバーとの旅先を嬉野に決め…。

松井玲奈 岡崎紗絵 倉島颯良
草川直弥(ONE N’ ONLY) 川添野愛 松林うらら 林裕太 カトウシンスケ 黒沢あすか
監督・脚本:夏都愛未 プロデューサー:杉山晴香 / 江守徹 撮影:村松良 照明:加藤大輝 音楽:渡辺雄司 配給:S・D・P 製作:「緑のざわめき」製作委員会
2023年/日本/カラー/4:3/Stereo/115分 ©Saga Saga Film Partners 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
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