日銀は黒田総裁の任期中、最後の金融政策決定会合を開き、10年続いた大規模な金融緩和策の維持を決定しました。

 (経済部・進藤潤耶記者報告)
 ディーリングルームは15分ほど前に現状維持の結果を受けて、一時1円近く円安が進みました。今は136円台前半、若干落ち着き始めています。

 アメリカの利上げ加速への警戒感がありました。黒田体制最後のサプライズを予想する声も一部にありましたが、金利差が広がる結果となることから、若干ドルが買われ円が売られています。

 黒田総裁の就任直後から続く大規模な金融緩和ですが、大量に国債を買うなどして人為的に金利を押さえ続けた結果、弊害が増しています。

 3カ月前にサプライズで長期金利の変動幅を広げる事実上利上げをしましたが、改善されていません。輸入品の物価上昇につながる円相場もそのころの円安水準に戻っています。

 日本経済が目指すのは賃上げと緩やかな物価上昇が持続することです。異例の10年をどう総括して新体制に引き継ぐのか関心が集まっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

18 Comments

  1. 異次元の金融緩和のゴールは「コスト上昇によるスタグフレーション」「世界と足並みが揃わず引き起こした急激な円安」だったね。
    実質賃金は右肩下がりだし、金融緩和というドーピングが遂に効かなくなってきた現在、経済成長してこなかったツケが回ってきてる。

  2. 今や、円安だけが景気回復の要因になっているが、増税売国をした財務省を処罰しなくては、いつまでも腐敗国家のまま、成長しないのは明らか。

  3. アベノミクスの帰結、円安による物価高騰を抑制するためには金利を上げるべきだが、ゼロ成長だから痛しかゆしですよね。金融緩和だけでは経済は成長しない。GAFAを超える高付加智産業への構造的転換が必要ですよね。韓国は重化学工業から先端産業(半導体、スマホ、EV電池)に舵を切った。だから、平均賃金で日本を抜いた。一人当たりGDPでは日本は台湾(半導体)に抜かれた。台湾資本が日本へ上陸する始末。ガンバレ日本!!!!

  4. 金融引き締めしたらそれこそ失われた30年の再来になるところだったからとりあえずは良いのか。

  5. これで一頻り清和会側の人間が消えた
    後は軟着陸できるかどうか