2020年の高校サッカー県大会、選手わずか8人で1回戦を突破した学校があったことを、みなさんご存じでしょうか。ミラクルを起こした県立下田高校サッカー部が新たな春を迎えました。
 2020年9月の高校サッカー県大会1回戦。青色のユニホーム、下田高校の選手はわずか8人。それでも好ゲームを展開します。
<下田高校サッカー部 寺嶋洸主将>「8人ってこれまでサッカーをやってきて、やったことが無かったので、試合がどうなるか分かんないなという不安がありました」
 試合はPK戦に…。
 この勝利は「ミラクル」と讃えられ、大きな注目を集めました。
 あの勝利から半年。
<下田高校 石田金也校長>「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。心から歓迎します」
 この春、下田高校にも多くの新入生が入ってました。
(下田高校サッカー部の部員 話し合う様子)「サッカーは11人制で、最低何人だっけ?」「7人!」「最低7人」「でもキーパーも入れないと」
<下田高校サッカー部 寺嶋洸主将>「(Q.何の会議)1年生の前で部活紹介をするんですけど、それで何を言うかという会議です」
<下田高校サッカー部 窪田陽輔監督>「下田はバレーボールが昔から強くて、サッカーや野球は少しづつ人数が少なくなっているのかなと思う」
 「サッカー王国」といわれる静岡県ですが、下田高校のある賀茂地域にサッカー部がある中学校はゼロ。上手な子どもたちは沼津や静岡の高校へと進むそうです。
<下田高校サッカー部 寺嶋洸主将>「(Q.サッカー部にとってどれくらい重要な発表会?)すごく重要だと思っていて、ここで人が入ってもらわないと、この後サッカー部が続けていけるかどうかということにも大きくかかわると思うので」
[4月12日・部活発表会の様子]
<下田高校サッカー部 寺嶋洸主将>「(Q.そろそろ本番きますけど)緊張しますね」
 持ち時間はわずか2分間です。
「サッカー部は3年生8人、マネージャー2人で活動しています。サッカーは11人制のスポーツなので3人足りない状況で試合をしています。正直とてもキツイ状況です。なので少しでも多くの部員を集めたいと思っています」
 サッカー部に入ってほしい、率直な思いをぶつけました。
[4月16日・練習風景]
 この日の練習には多くの1年生が参加し、7人が仮入部しました。
<マネージャー 山本沙和さん・土屋和加さん>「(Q. どう1年生?)たくさん(Q.入りましたね)うれしいです」
<山本沙和マネージャー>「今までより楽しそうだし、本人たちも後輩っていいな、楽しいなって」
<1年生>「(Q.8人で勝ったのは知っていた?)知ってました。8人で勝ったということで、体力とかを考えてもすごいと思う」
<1年生>「(Q.レギュラーになれそう?)僕以上に頑張っている人がいっぱいいるのでそれは無理かなと思います。(Q.ちょっとは考えなかった?)ちょっとは考えたかもしれないです」
[4月17日・県東部高等学校総合体育大会予選リーグ風景]
 インターハイ予選。さっそく1年生4人がメンバー入りです。下田高校、ついに11人そろいました。
 1年ぶりに11人でできるサッカー。選手たちが躍動します。
<下田高校サッカー部 窪田陽輔監督>「何かワクワクするよな」
<選手>「なんか負ける気がしない。楽しい」
 後半も攻め続ける下田高校イレブン。
<下田高校サッカー部 寺嶋洸主将>「攻撃の回数が増えたり、守りだけじゃないという部分で11人でやるのは楽しいです」
#オレンジ6 4月20日放送
 
						
			
WACOCA: People, Life, Style.