<東京マラソン>◇5日◇東京都庁~東京駅前・行幸通り(42・195キロ) 21年東京オリンピック(五輪)8位入賞の一山麻緒(資生堂)が、取材エリアで涙を流し続けた。日本人7番手の2時間31分52秒で14位。序盤こそ日本記録(2時間19分12秒)ペースの先頭集団に食らいついていたが、早くも8キロ付近から表情がやや険しくなる。10キロ手前から集団を引き離され、ゴール後はおえつを漏らし、涙で最初は話せないほどだった。深呼吸して自身を落ち着かせた後は、こう語った。 「早い段階から離されてしまって長い42・195キロになってしまったんですけど、本当に、走り切れたのは絶えず応援してくださった皆さんのおかげです。足を止めずに最後まで走ることができました」 「本当に今回は、事前の取材も…お断り…してしまって申し訳ないんですけれど、それぐらい余裕がなくって…。出ないことも考えたんですけど………。やっぱり、この東京マラソンに向けて『応援に行くからね』っていう方たちがたくさんいたので、走れないっていう決断をすることができなかったです」
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