4日、日本から台湾に届けられた124万回分のワクチン。

台湾在住リン・チャウェイ
「日本からワクチンが到着したことを一面で報じています」

市民からは、感謝の声があがっています。
台北のランドマークビルには、ライトアップと共にメッセージが映し出され、
有名ホテルにも・・・・・・「カンシャ」の文字が。
台北市にある日本台湾交流協会には、多くのメッセージや花束が届いたといいます。
蔡英文(さい・えいぶん)総統もツイッターに日本語で投稿。

蔡英文総統のツイッター
「言葉では言い尽くせないほど感謝しています」

先月15日以降、新規感染者が急増した台湾。
感染拡大からおよそ3週間経っても感染者は一向に減りません。

台湾当局会見
「今が流行の最も緊迫な時期です」

こうした中、空港ではある現象が・・・

台湾在住リン・チャウェイ
「搭乗手続きには多くの人が並んでいますね」

行先は、アメリカのサンフランシスコのようです。
中には、防護服を着て並ぶ人も。
空港を見渡すと、他のチェックインカウンターには
ほとんど人の姿がなく、アメリカ行きだけが混雑していました。

米・サンフランシスコに行く人
「ワクチンを打つために行きます」

現地メディアによると、台湾のワクチン接種率は、3%以下にとどまっていて、ワクチン接種の為の渡米が増えているといいます。
アメリカ行きの便は連日ほぼ満席状態が続き、航空会社は7日から増便する予定だといいます。
一方、新北(しんぺい)市では5日早くも大規模接種会場が完成しました。
1日最大5000人が接種できる規模で、現在、日本が提供したワクチンなどの到着を待っているといいます。

今週ロックダウンをしたマレーシアでも感染拡大が続いています。
葬儀業者によると、遺体は去年の30倍近いといいます。
5日の新規感染者数は7452人。
100万人当たりの感染者数は日本を大きく超え、インドのピーク時に迫っています。

増加の背景には感染力が強いとされる
インド型(デルタ)ウイルスがあるといいます。
そして・・・

ヌルル・ヤキーン・モハメド・エサ医師
「最近、イスラム教徒のお祭りであるハリラヤが行われました。
お祭りやお祝いの間は、感染防止策についてはおざなりになりがちです」

5月には親戚一同が集まって断食の終わりを祝う行事があり、感染を拡げたといいます。

報告:鈴木闘匠
「成田空港には、今日もマレーシアからの直行便が到着しています」

日本政府はマレーシアの感染拡大を受け、4日から水際対策を強化。
帰国者に対し、政府指定の宿泊施設で隔離する期間を3日間から6日間に伸ばしました。

マレーシア在住の日本人
「6月19日に帰国を予定しています」

先月から帰国が決まっていた女性は、水際対策に不満はなく従うといいますが、心配も残るといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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