緊急事態宣言の延長は、子どもたちの暮らしにも影響を及ぼしています。感染拡大を防ぐため、習い事や課外活動が集団でできない今、子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか?

 札幌市豊平区の小学5年生、小池来実さん。週に一度ピアノ教室に通っていましたが、5月の大型連休あけ以降は、オンラインでのレッスンが行われています。

 鈴木朋子音楽教室 鈴木 朋子 先生:「周りで濃厚接触者の子どもたちが増えてきたため、教室も対策を考えなければと思って始めました」

 感染リスクが下げられ、濃厚接触者になってもレッスンを休まなくていいことから好評です。

 来実さんの母親 小池 麻理子さん:「このご時世に、習い事をリモートでできるのはいいと思います」

 その反面、心配なこともあります。来実さんは6月20日に全国規模の大会の予選を控えていて、本来であれば猛特訓の時期でした。

 小学5年生 小池 来実さん:「対面で手の動かし方を教えてもらっていたときとは違ってやりづらくて、練習がしにくいという感じですね」

 鈴木朋子音楽教室 鈴木 朋子 先生:「どのくらい気持ちが入っているかまでは、正直予想でしかレッスンができない。その点、対面で聴いて指導したいと思います」

 不安を抱えながらもオンラインで続けられる習い事がある一方で、休止せざるを得ない課外活動も…。

 緑ヶ丘パワーズ 井田 剛 監督:「少年野球の大会が『なくなりました』って伝えるのが辛かったです。どうやって伝えようかなと」

 小学6年生 吉田 尚央くん:「緊急事態宣言中だから、練習できないです」

 吉田 尚央くん、小学6年生です。札幌市南区の少年軟式野球チーム「緑ヶ丘パワーズ」に所属しています。緊急事態宣言の延長を受け、札幌市軟式野球連盟からチーム活動の禁止が通知され、5月12日から全体での練習ができなくなりました。6月12日に予定されていた大会も中止に。

 緑ヶ丘パワーズ 井田 剛 監督:「もしチームで活動しているのが発覚したら、ペナルティーがあります」

 通常は週4回、チームでの練習をしていますが、それができません。尚央くんは自宅前での、1日200回の素振りを自分に義務付けています。チームの活動再開は緊急事態宣言が解除されてからです。

 小学6年生 吉田 尚央くん:「最後の学年だから、みんなで優勝したかった。みんなでハイタッチや応援ができないから、コロナ禍が収まったらみんなで応援がしたいです」

 感染拡大に歯止めがかかり、再びみんなで集まれる日を目標に、我慢の日々が続きます。

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