緊急事態宣言が延長されるなか、依然として北海道内では新型コロナウイルスの感染者数の高止まりが続いています。

 最前線で戦い続けている市立札幌病院の医師は予想を超える事態だと話します。

 札幌市中央区にある「市立札幌病院」。2020年1月28日に北海道内で初めて新型コロナウイルスの患者が確認されて以来、最前線で戦い続けています。

 市立札幌病院 西川 秀司 院長:「2020年の1月から当院では患者を受け入れているが、最初はこのような人数が出るとは想定していなかった」

 当初、市立札幌病院の感染症病床数はわずか8床。看護師も16人程度でした。しかし、1年4か月でその数は10倍以上に膨れ上がっています。

 市立札幌病院 西川 秀司 院長:「5月1日に20床増やして90床。5月21日からさらに10床増やして100床で運用している」

 これまで受け入れた患者は1148人、月平均は71人にのぼります。88人の患者が入院中(6月2日時点)で、現場の負担は途切れることがありません。

 市立札幌病院 西川 秀司 院長:「いま100床でやっているが、普通にやっていると捉えられているとしたら、現場としては悲しい。現場スタッフは、レッドゾーンに直接入っている時間を、ある程度制限しなければ体がもたない。これだけ平日休日関係なく患者が発生し、時間外に搬入されてくる状況なので、休日の勤務が続いている」

 ひっ迫しているのはコロナ病棟だけではありません。札幌市内の病院に勤める看護師が、厳しい現実を訴えます。

 札幌市内の外科系の病棟で働く看護師の女性は、1年以上にわたる人手不足を訴えます。

 外科系の病棟で働く看護師:「2020年のGW明けに、北海道の要請でコロナ専用の病床を作ったので、そこに各病棟から1人から2人ずつ毎月看護師を送っている。体調悪くて急にスタッフが休んだ場合、もっと忙しくなる」

 いま抱えている一番の不安を尋ねると…。

 外科系の病棟で働く看護師:「一番の不安ですか? いつ収まってくれるのかなということ。あとワクチン打ったけど、実際に抗体ができているのか不安もある。自分が感染源にならないように気を付けている」

 何が医療従事者の一番の助けになるのか尋ねると。

 外科系の病棟で働く看護師:「私たちへの一番のねぎらいは”感染者を出さないこと”。そこをいま一度考えてほしいと思う」

 市立札幌病院 西川 秀司 院長:「一般の患者も診てもらえる病院が少なくなっていくことが危惧される。人と人との接触をとにかく減らして感染者数を減らしていただきたい」

 医療従事者たちはいま、この瞬間も命を助けるため、戦い続けています。

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