飛行士候補2人…米田あゆさん「宇宙から地球眺めたい・諏訪理さん「次世代に夢や希望を」

宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )が実施した宇宙飛行士候補者の選抜試験で、日本赤十字社医療センター外科医の米田あゆさん(28)と世界銀行上級防災専門官の諏訪 理まこと さん(46)が合格した。2人は28日に記者会見し、「宇宙からすてきな星である地球を眺めたい」(米田さん)、「次世代に夢や希望を与えたい」(諏訪さん)と意欲を語った。
14年ぶりとなった今回の選抜では「学歴不問」とするなど条件が大幅に緩和され、過去最多の4127人の応募があった。米田さんはこれまでで最年少、諏訪さんは最年長での合格で、約2年間の基礎訓練などを経て、正式な飛行士の認定を目指す。米国主導の「アルテミス計画」での月面探査への参加が期待される。

 米田さんは東京生まれで、東京大医学部卒。外科医として活躍する傍ら、京都芸術大(京都市)でデザインを学ぶ。幼い頃に女性初の日本人飛行士、向井千秋さん(70)の半生をまとめた漫画本を読んで宇宙に強い関心を持つようになった。

 2年前に飛行士の募集開始を知ったのは、偶然にも月食の日だった。「憧れの月に行けるのなら挑戦しない選択肢はない」と受験を決意したという。狭き門を突破しての合格の報に「驚き、喜び、身が引き締まる思い、感謝の順に気持ちが流れていった」と語った。

 一方、諏訪さんは東京生まれで、東大理学部卒業後に米プリンストン大で博士号(気候科学)を取得。2008年には、青年海外協力隊としてアフリカのルワンダに渡り、教育活動にあたった。2人の娘の父で、前回の選抜に続く2度目の挑戦で夢をかなえた。

 諏訪さんは、日本人が未踏の月について、「日本人にとって非常に特別な思い入れのある天体。少しでもアルテミス計画に貢献できるよう訓練を頑張りたい」と話した。世銀の同僚の田中幸夫さん(43)は、「多国籍のチームもうまく束ね、持ち味を引き出す。彼ほど飛行士にうってつけな人はいない」と太鼓判を押す。

 先輩飛行士も、久々の新飛行士候補に期待を寄せる。山崎直子さん(52)は「日本の飛行士の多様性を広げる頼もしい2人が選ばれ、とてもうれしい」と話した。
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