コーチ契約を結んだ松山英樹のマスターズ制覇に貢献、女子の河本結や永峰咲希らも指導。日本人でわずか数人のTPIレベル3取得のツアープロコーチ目澤秀憲さんによるレッスン。第19回「アプローチ 左足下がりと左足上がり」
ゴルフレッスン「目澤秀憲のゴルフプラスワン GOLF PLUS ONE」
【中日スポーツ掲載記事】https://www.chunichi.co.jp/article/415941
今回は、左足下がりと左足上がりの状況で打つアプローチについて説明します。それぞれ、ミスをしないためのポイントがいくつかあります。少し高度ではありますが、今から説明するような打ち方を覚えてみるのも良いのではないでしょうか。
左足下がりでアプローチを打つということは、その前のショットをミスしてリカバリーが必要になっていることが多いです。逆に左足上がりの場合は、花道などへきちんと寄せられている証拠だといえます。
まず、難しい左足下がりについてです。このショットはクラブが鋭角に入りやすい状況なので、強く入ってしまう要素に対して飛ばないように振っていかないと、なかなか自分が思った所に止められません。
ここでは、狙った所に止めるためのポイントについて説明します。普通に立っているだけでもかなり左に傾く感じなので、あまりに球を右へ置いてしまうと転がしてしまうだけということになります。つまり、足を斜面の下に下げたまま打って、手前から転がしていくのも一つのテクニックとなります。
あえて打っていこうという場合には球を正面に置いて立ち、フェースを少し開いて構えます。既に左へ重心がかかっているので、あまり左にかけ過ぎず、やや左に重心がある状態のまま少しフェースを開いてバックスイングを上げます。あまりにハンドファーストでインパクトしてしまうと球が強く、低く出てしまいます。思っているよりも、かなりアウトサイドインで振るとソールに近い部分に球が当たり、緩やかな球が出ます。
大事なことは少しフェースを開くことと、少しアウトサイドインで振ること。この2点を意識して打てばスピンもかかりますし、球が上がって止められるようになると思います。練習を積んで、開いた感じをつかんでもらえればと思います。
続いて、左足上がりです。左足下がりと違って球が上がるため、飛ばないことが多いです。なので、球を飛ばす要素をアドレスに加えます。
基本的には少しオープンスタンスで構えます。このライはさらに上がっているので、ロフトを立てて当てるため、よりターゲットの方向に移動して、球を普段よりも右に置くようにします。こうすることによって鋭角に、少し上から球へ当てることができるようになります。
ロフトも寝ずに、立ったまま当てられると、平らな時と同じ距離感で、スピードを変えずに打つことができるようになります。また、胸を少し左に回すとシャフトにも角度が付きます。このハンドファーストの状態をつくることも大切です。
ややアウトサイドインの軌道で打つと、地面に刺さってしまうことが多くなります。少し緩やかなインサイドアウトの軌道で打つと刺さりもせず、球が低く出て、思ったような距離感が出ると思います。
ここで挙げたいくつかのポイントを入れて、アプローチを打ってもらえればと思います。
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日本に帰国して隔離期間も明けたので、契約させていただいているテーラーメイドのステルスシリーズを作っていただきました。今回はカーボンフェースで、今までの概念を覆す製品で、打感も打音も自分が思っているものでは全くなく、今まで以上のくっつきとはじき感で私自身、ボールスピードも高さも上がりました。一ゴルファーとして、うれしい瞬間ですよね!
アスリート向きのプラスやステルス、ステルスハイドローと幅広いゴルファーをカバーする素晴らしい製品ができ上がっていると思います。ぜひ一度、試打して体感していただきたいですね。
また、新しいパターやアパレルなどもたくさんあるので、2022年のテーラーメイドにも注目してみてください。よろしくお願いします。
今後は国内女子トーナメントの開幕に向けて合宿などが予定されているので、選手のサポートを頑張っていきたいと思います。
▼目澤秀憲(めざわ・ひでのり) 1991(平成3)年2月17日生まれ、東京都出身の30歳。埼玉平成高、日大卒。大学卒業後に米ボストンへ語学留学し、日本人では数人しか持っていないTPIレベル3を取得。コーチとして河本結、有村智恵、永峰咲希らを指導し、河本の米ツアー参戦や永峰の国内メジャー大会制覇などに導く。昨年からは松山英樹と専属コーチ契約を結び、米ツアーに同行している
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