ハナショウブ, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=28405 / CC BY SA 3.0
#アヤメ科
#花卉
#三重県の象徴
ハナショウブ(花菖蒲、Iris ensata var. ensata)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
別名「ハナアヤメ」。
シノニムはI. ensata var. hortensis, I. kaempferi. アヤメの仲間に含まれる厳密なハナショウブも「アヤメ」の名称で広く呼ばれている。
(あやめ園、あやめ祭り、自治体の花名など)。
ハナショウブはノハナショウブ(学名I. ensata var. spontanea)の園芸種である。
6月ごろに花を咲かせる。
花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。
系統を大別すると、品種数が豊富な江戸系、室内鑑賞向きに発展してきた伊勢系と肥後系、原種の特徴を強く残す長井古種の4系統に分類でき、古典園芸植物でもある。
第二次世界大戦後は系統間の交配も進んでいる。
他にも海外、特にアメリカでも育種が進んでいる外国系、キショウブとの交配によるキハナショウブ(アイシャドウアイリス)、原種ノハナショウブの自然変異タイプがある。
近年の考察では、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされている。
これが江戸に持ち込まれ、後の3系統につながった。
江戸に持ち込まれたハナショウブの出どころとしては陸奥国郡山の安積沼などの説がある。
また、長井古種は江戸に持ち込まれる以前の原形を留めたものと考えられている。
アヤメ類の総称として、厳密なアヤメ以外の種別にあたる、ハナショウブやカキツバタを含めて、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まっている。
特にハナショウブの別名は「ハナアヤメ」であり、縮めてアヤメと呼ぶ文化も根付いている為、間違いにはあたらない。
「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。
どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。
見分け方はアヤメの項の見分け方を参照。
「ショウブ」と呼称する例も見られるが、「ショウブ」単体の場合は、ショウブ科(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物を指す意味合いが強いため、注意が必要である。
ショウブ科のショウブの別称は「アヤメグサ」、現在のハナショウブは「ハナアヤメ」とはっきり使い分けをしていた時代もあった。
本項目は、厳密な品種のハナショウブに限る。
本項目は、厳密な品種のハナショウブを含んだ施設に限る。
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