新型コロナワクチンの接種を予約をしようと、高齢者が夜明け前から長い列を作りました。

北九州市では、少ない予約枠をめぐり混乱が起きています。
北九州市の小倉北区役所、3日朝の様子です。市民に頭を下げる職員…。いったい、何があったのでしょうか。

午前5時。
「すでに何人かが、区役所前に並んでいます」。並んでいた男性は「(午前)9時になったら(電話を)切って掛けて、切って掛けて。インターネットしない人たちがいるから」と話していました。

列を作っていたのは、ワクチン接種の予約サポートを受けようと訪れた高齢者です。

71歳と69歳夫婦は、弁当を作ってやってきていました。

一番早い人は、受け付け開始の7時間前、午前2時から並んでいたということです。

別の70歳と72歳の夫婦は、並ぶのがこの日2回目です。「主人と2人で電話をするのもだめ、インターネットもだめ。65歳以下が入ってくるじゃないですか。みんな早いから、その人たちが入ってきたら、また後回しになる」と話していました。

電話でも、ネットでも、予約がとれない…。北橋市長は、釈明に追われています。

北橋市長は先月31日の記者会見で、「75歳以上の2回目の予約が行われている。その方々の枠を確保しなければならない」と説明しました。

北九州市は、先月12日から全市で、75歳以上を対象に集団接種を始めました。

使われているファイザー社のワクチンは、1回目から3週間後に2回目の接種をすることになっています。

このため市は、1回目を終えた人に2回目の枠を優先的に確保しています。

このタイミングでさらに始まったのが、65歳以上の予約受け付け…。

対象の高齢者のうち14万人が、まだ1回目の予約すらできていない状況で、3日まで週に4日、1日当たり1千回から3千回の限られた予約枠を電話やネットで取り合う形となったのです。

ようやく迎えた受け付け開始の午前9時…。72歳の妻は予約に成功。

しかし、その4分後…。「申し訳ないんですけど、本日の受け付けは終了になりますので、申し訳ありません」と区役所の職員が説明…。

70歳の夫は、タッチの差で予約できませんでした。

結局、この会場で予約できたのは、わずか4人だったということです。

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