鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機の運転延長について検証する県の専門委員会の分科会が、30日開かれました。

川内原発は、1号機が2024年、2号機が2025年に運転開始から40年の運転期限を迎えます。

九州電力は、2022年10月に原子力規制委員会に20年の運転延長を申請していて、県は運転延長が可能かどうか検証する分科会を設置しています。

30日の会合では、1、2号機の劣化状況の評価結果について検証作業が進められ、委員からは、廃炉になった原発の原子炉から機器を取り出し、劣化状況調査の参考にすることを、今後検討するよう要望がありました。

九州大学応用力学研究所准教授 渡邉英雄委員
「玄海原発や川内原発の経年劣化、長期計画に生かすようなものを作ってもらい、拡充していもらいたい。九州電力は遅れている。そこはやってもらいたい」

九州電力の担当者
「指摘を踏まえながら、活用検討を続けていきたい」

分科会では、2023年春ごろにそれぞれの委員の検証結果をとりまとめる予定です。

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