各地でワクチンの接種が加速しています。2週目に入った大規模接種センターでの集団接種。東京会場では、都内だけでなく、神奈川県、埼玉県、千葉県に住む高齢者も接種を受けられるようになりました。当初の予定より、一週間、前倒しでのスタートです。一日に受けられる人数も東京で1万人、大阪府で5000人に増えます。
横浜から来た人:「広い範囲でやってくれれば助かる。(横浜市では)かかりつけ医行っても全然ダメ。並んだり、電話が混雑したり」
千葉・鎌ケ谷市から来た人:「早めに受けられるのであれば、受けたいなと思って来た」

大規模接種センターでは、24日からの1週間でキャンセルしたり、会場に来なかったりした人が7401人に上りました。
中山副防衛大臣:「キャンセルされた分を無駄にしないためにも、6月1日に予約方法の一部を変更し、接種日の前日23時59分まで接種予約を可能とする」
これまでは、前の週までしかできなかった予約を前日の深夜まで受け付けることにします。また、キャンセル分を見越し、予約枠も東京で一日あたり500人分程度、増やすということです。

人口約700人、多摩川の源流に位置する山梨県小菅村では31日から、20歳以上の希望する村民を対象に接種を始めました。会場には、20代の姿もありました。
ワクチンを接種した人(27):「この村が小さい村で高齢者も多いので、早めに打ててよかった」
ワクチンを接種した人(27):「自分の家族に心臓の弱いおじいちゃんがいるので、うつす可能性を少しでも減らされたらいいなと思って。今、すごく安心している」
村は、20歳以上の希望者については、来月24日までに2回目の接種を終えるとしていて、その後、16歳~19歳にもワクチンを打っていく予定です。
小菅村住民課・舩木陽介副主査:「今から10代の子たちに連絡を個々に取って、一番集まりやすい日程で考えると、夏休み時期になると思うが、7月中に日程を調整して、1回目の接種が出来ればと」

東京都墨田区では、高齢者の約3割が1回目の接種を終えていて、6月1日から64歳以下の住民に接種券を送ります。6月21日からは、まず、基礎疾患のある人などに接種を始め、その後、順次、若い人に対象を広げます。7月中には対象となるすべての世代で接種を始める計画です。

墨田区では全国と比べても接種がスムーズに進んでいます。墨田区は、個別接種を担う医療機関と連携。千葉大学の墨田キャンパスで注射を打つことでスペースや動線の確保がしやすくなったそうです。接種会場は大学のほか、スポーツ施設や商業施設でも行われていて、区をあげて、場所の確保に力を入れています。

東京曳舟病院・三浦邦久副院長:「ワクチン接種の業務が、結構、負担というか、かなり業務が増えてきているなかで、やっていかないといけない。結構、大変ななかでやっているが、民間の方々にエールをもらったら応えないといけないと頑張ってやっている」

一方、接種を加速する“次の一手“として国が検討を進めているのが、職場でのワクチン接種です。政府関係者によりますと、来月21日下旬にも始める方向で、最終調整しているということです。高齢者に限らず、若い世代も対象になる見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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