【金の買取現場に密着】円安やウクライナ情勢で「金」の買い取り価格上昇中　愛知 (2022年11月2日)

いま「金」の取引価格が上昇しています。11月2日は、金の買い取り現場に迫ります。

「(金相場が)2022年の4月ごろから上昇しておりまして、前年同月比で、約20％ほど上昇しています」コメ兵ホールディングスの横井さん(2022年10月時点)

円安やウクライナ情勢の悪化などで価値が上昇している金。現在その取引価格はなんと1グラム約9000円。その影響を受けこちら、コメ兵では、金を売りに来る客が、1年前と比べると約1.4倍に増加。そんな相場高騰で賑わう金の買い取り現場には、どんな人がやってくるのでしょうか。取材しました。

■亡くなった姉から譲り受けた物
やってきたのは80代の女性。なかなか座らずにポーチをゴソゴソ、探すこと数分。出てきたのはハンカチにつつまれた物、一体何なんでしょうか？

「金のリングが1点でございますね？」担当者
「はい、そうです」女性

持って来たのは金のリング。だいぶ年季が入っているようですが。

「こちらのお品物はもうお使いにならないんですか？」担当者
「姉にもらったんだけど」女性

このリング、実は亡くなったお姉さんから譲り受けた物。コロナ禍で、少しでも生活費にあてるため、売りに来たんだと言います。

「もしあれだったら売って使っても良いよって姉も言ってくれていた」女性

果たしてお姉さんの形見はいくらになるんでしょうか？

「こちらの金額でございます」担当者

結果は2万7300円。

「わかりました」女性

「金相場が上がっているっていう割には　(金額が)少なくてちょっとがっかりしました。姉に申し訳なくて」女性

■196万円超の買い取りに
続いてやってきたのは70代の夫婦。品を置き、なぜか早々に退席します。一体、なぜなんでしょう？今回夫婦が持って来たのは、金のネックレスや高級ブランドのリングなど。なんと30点以上の高級貴金属。

品数が多いため、鑑定士も1人で部屋にこもり、慎重に鑑定作業を進めます。一方の夫婦。期待に胸を膨らませます。待つこと約2時間。

いよいよ結果発表です。果たしていくらになったのか。

「トータルの金額を最初にお伝えさせていただこうと思います。196万1900円でございます」担当者
「年越せそう？」「年越せそう！」と、思わぬ金額に大喜びの夫婦。

鑑定士が取り出したのは小型の札束マシーンです。
「なんかトランプに使えそう！俺もほしいな買おうかな」とのコメントも。

この夫婦、なぜ今回、大量の金を売ろうとしたのでしょうか。聞いてみると、「子どももいないので 現金にして終活をしようかなと」「（使い道は）決めてないんです。これからゆっくり決めます」と話していました。

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