明治の文豪、夏目漱石。彼は33歳のとき、文部省より命を受けイギリスに留学する。
そこで漱石は、西洋文明に揉まれ、自我の問題に苦しんだ末に、他人本位の価値基準で生きるのではなく、私自身で自己を定義付ける自己本位こそが自然な生き方である、と悟る。
しかし、彼は晩年、胃潰瘍が原因で生死の境をさまよった際、自己を捨てた、さらなる境地にたどり着く。
それは、自我を乗り越え、自然の道理に従って生きること。漱石はそれを天に則り私を去る、すなわち則天去私という造語で現わした。
野村萬斎のアイデンティティ (2013.1.31放送) http://www.fujitv.co.jp/odessa/backnumber/130131.html
番組オフィシャルサイト http://www.fujitv.co.jp/odessa/
WACOCA: People, Life, Style.