前回は佐々木投手(2022年)の161kmと江川投手(1981年)の144.5kmの比較を行いました。
その球速は新旧のスピードガンによるもので、あまりあてにならないと思います。
ちなみにスピードガンの計測の原理を私は知りませんが、皆さんはご存じなんでしょうか。
今回は佐々木投手の164kmと江川投手の計測なしの比較を行いました。
両投手の投球フォームを1/30秒のコマで調整しながらタイミングを合わせ、同じ映像を 8%にスローかけて挿入しています。
両投手の投げ方が異なるのがよく分かります。
江川投手は肘がたたまれ、ボールの底を切るように掻いて、ボールにより多くの回転をかけています。
この回転により、同じ速球でも他の投手より浮き上がるので空振りがとれるのだと思います。
高校時代にノーヒットノーラン 9回、完全試合 2回というのは凄いとしか言いようがなく、甲子園での活躍、大学時代の活躍、プロでの活躍、どう考えても消耗が大きく、登板数が多くない佐々木投手と比較するのは酷かもしれません。
しかし、私と同世代の江川投手が40年前とはいえ、今の佐々木投手のびっくりする164kmに負けない速球を投げていたんだと思うと、あの当時、凄いものを観ていたんだなとあらためて感慨深いものがあります。
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