福島県では、7月22日から25日の4連休のあとから一気に感染が拡大。
8月9日は、2週間ぶりに50人台まで下がったが、それでも57人。
感染状況をあらわす指標も依然として深刻で、病床使用率は8割を超えた。
ホテルで療養している人が100人近く。自宅で療養している人が300人以上いる。
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<こうした感染拡大の背景のひとつが、デルタ株とみられる「変異株」>
感染力が強く入院リスクも高いとされているが、実は7月上旬は福島県内では1件も確認されていなかった。それがここ2週間ほどで8割近くまで上昇急激に置き換わりが進んでいる。
いわき市に限ると保健所が行った227件のうち218件、【96%】が『L452R』だったという。
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<『L452R』は、ワクチンの効果を弱める可能性も指摘されている>
ワクチンを2回接種して2週間が経過したあとに陽性となった高齢者がいることを、8月9日に福島市が発表。変異株・L452Rに感染、症状はなかったという。
このケースについて福島県医師会副会長の星北斗さんに見解を伺った。
福島県医師会副会長・星北斗さん:「(ワクチンは)100%ウイルスを感染を抑制するとは言ってないし、現実に打った方の感染も起きています。ただし、症状を軽くするということは分かっています。したがってワクチンの効果がなかったというのではなくて、やはりワクチンの効果があったと理解すべきだと思います」
ワクチンを2回打っても、感染するリスクがあると言えるのか?
福島県医師会副会長・星北斗さん:「今に始まった話ではありません。そもそも(ワクチンの有効性は)95%程度と言われていましたし、デルタ株はそれよりも大きく感染の機会を増やしてしまうのではといわれていますが、いずれにせよワクチンの効果があると考えればよいと思います」

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