みずほ銀行のATMで起きた大規模な障害。会社は謝罪に追い込まれ、銀行ではATMに吸いこまれたキャッシュカードを取り返しに来る人の姿もありました。

 「深くおわび申し上げます」(みずほ銀行 藤原弘治頭取)

 トップを謝罪に追い込んだ大規模なトラブル。一体、何が起きたのでしょうか?

 こちらは先月28日の店内の様子。ATMが使えないようにガムテープが張られています。みずほ銀行では、28日午前から出金などができなくなる障害が発生し、一時、半数を超えるATMが停止したということです。そして、よく見ると、なぜか封筒が貼り付けられています。

 「カード出てこなくなり返却希望」

 ATMに入れたキャッシュカードや通帳が戻らなくなった客が続出したのです。

 「警察の方でもどうしようもないということで、ずっと2時間近く待たされている」(みずほ銀行の利用客)
 「きのう、キャッシュカードを吸い込まれた瞬間は『うわ、やってくれたな』って感じはありました」(大学生)

 こちらの大学生は28日、預金する際、ATMに取り込まれてしまったキャッシュカードを受け取りにきました。対応は、ものの10分。ウェットティッシュやタオルなどを渡され、キャッシュカードも返ってきました。

 「(対応は)本当にスムーズで、『キャッシュカード吸い込まれて来ている方は、すごく多いです』って(銀行員は)言ってました」(大学生)

 障害は1日午後3時ごろ、ようやく復旧しました。

 「生活に関わることなので、ちょっとしっかりしてほしい」(街の人)
 「障害が大きいと他のメガバンクに移ることもちょっと検討が必要かなと」(街の人)

 過去にも2度、大規模な障害を起こしたみずほ銀行。金融庁は1日、原因や再発防止の報告を求める「報告徴求命令」を出す方針を固めました。

 今回は、定期預金のデータ更新時に発生した不具合が原因だということですが、専門家は・・・

 「私も(カード)吸い込まれてしまったんですが、顧客のイメージとしては、やはりシステムトラブルがあった銀行というイメージはまだ払拭できていないと思うので、その点は少し残念な結果になっている」(日経FinTech 岡部一詩編集長)

 ユーザーの厳しい視線が注がれています。(01日17:36)

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