【紹介】がん治療の95％は間違い幻冬舎新書（近藤誠）

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今回紹介するのは、　がん治療の95％は間違い　という本です。

年間2千組ものセカンドオピニオンの実績、10万時間の研究を基にした近藤先生の主張は、最近ますます、説得力を増している。

本書は患者とのやりとりがリアルに伝わってきて、とても読みやすい。一冊きちんと読んだ人は、がんの手術や抗がん剤治療をうっかり受ける気には、なれないだろう。

著者は慶應病院時代から今日に至るまで、何百人ものがんを放置した人の経過を見てきた。

人は、ある日突然、がん患者になって、治療のベルトコンベアにのせられる。

痛くもつらくもないのに、人間ドックで肺や肝臓に「影」が見つかって大病院を紹介され、フルコースの精密検査になだれこみ、「がん」と宣告されると同時に、入院、手術、抗がん剤治療の予定が組まれる。

「放っておくとがんが広がって転移する」、「治療しないと余命３カ月」、などという脅しも加わる。

欧米のいくつもの比較試験で、乳房温存と全摘の生存率に変わりはないし、日本の統計でも乳がんや子宮がんをいくら早期発見・早期治療しても死亡数は横ばい。

胃がん、食道がん、大腸がん、甲状腺がん、舌がん、すい臓がん、前立腺がん、膀胱がん、脳腫瘍、悪性リンパ腫など、さまざまながんについて、標準治療の95％が間違っている理由と根拠が緻密に解説されている。

以上、興味のあるかたは、実際の商品をアマゾンなどでご確認ください。
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