国内最大のスポーツの祭典、国民体育大会が1日、栃木県を舞台に開幕し、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで総合開会式が行われました。大会は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催で、11日間の熱戦の火ぶたが切られました。
さわやかな秋晴れのもと、栃木県に帰ってきたスポーツの祭典。オープニングプログラムでは、栃木県出身のお笑いコンビU字工事の司会でチアパフォーマンスやダンス、和太鼓などが披露されました。
そして、今年4月から9月にかけて県内すべての市と町で採火された炬火がひとつに集められました。
天皇皇后両陛下が出席されて式典が始まると、航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」が祝賀飛行を披露、雲一つないスタジアム上空に白いスモークを描き、華々しくいちご一会とちぎ国体の開幕を告げました。
続いて、国体旗を先頭に南の沖縄県から順に47都道府県の選手団などおよそ1,800人が入場。開催地の栃木県選手団が最後に登場するとスタンドを埋めた観客からは一際大きな拍手が沸きました。
福田富一知事が開会を宣言。続いて、前回男女総合優勝の天皇杯と女子総合優勝の皇后杯を獲得した茨城県代表からそれぞれのカップが返還されました。そして、天皇陛下が選手たちに激励の言葉を述べられました。
式典には1400人以上の県民が出演し、栃木の自然や歴史、文化を表現しました。大会は今月11日の閉幕まで35の正式競技と特別競技の高校野球が行われます。
「夢を感動に感動を未来へ」のスローガンのもと、栃木県選手団は郷土愛、そして3年分の思いを胸に前回の地元開催、栃の葉国体以来42年ぶりの総合優勝を目指します。
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