静岡県内の8日の新規感染者は3595人で3日連続して前週同曜日を上回り、増加傾向が顕著になってきています。

こうした中、新型コロナ対策を国に助言する専門家組織で、感染症法上の分類の見直しに向け議論が進んでいます。

7日は感染力や重症化率、医療に与える影響などを評価し必要な対策が話し合われました。

アドバイザリーボード・脇田 隆宇 座長 「行政的な対応から、個人の対応にどう移行させていけるか。医療提供体制を一般診療と同じようにしていくには、どのような支援がいま必要なのかが重要。その上で類型をどう考えるかという議論が、きょう行われた」

感染症法に基づく分類で、新型コロナは現在、入院勧告や就業制限通知ができる「2類」相当とされていて、国は季節性インフルエンザなどの「5類」への見直しを検討しています。

分類の見直しの背景は、感染状況の実態があります。静岡県のデータで季節性インフルエンザと比較しました。

◆重症化率はインフルエンザが10倍高い?

まず重症化率です。

現在の第8波で、11月に感染した人のうち重症化した人は全体で0.01%でした。
60歳未満は0%、60歳以上は0.08%で、1万人に8人ということになります。

季節性インフルエンザと比べてみます。

厚生労働省のデータでインフルエンザの重症化率は、全体が0.08%、60歳未満が0.03%、60歳以上が0.79%です。1万人に79人になります。

現在は、新型コロナよりもインフルエンザの方が重症化率は8倍から10倍高くなっています。

◆致死率はインフルエンザと同じ?

続いて致死率です。

新型コロナは0.08%、インフルエンザは0.09%パーセントで、こちらは同じくらいの水準です。

現在の第8波の致死率は0.08%ですが、さかのぼってみると2年前 第3波の時は2.21%「感染者45人に1人」という高い割合でした。

致死率が大きく下がってきたのは、治療法の確立や薬の開発、重症化を抑えるワクチン接種などが要因です。

ただ今後、また違った変異株が出ることなども考えられます。

県は「気を緩めることなく、基本的な感染対策は引き続き必要。インフルエンザも学級閉鎖などが出ていて、流行が懸念される」としています。

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4 Comments

  1. コロナ前インフルでも自治体は気を緩めるなとか言ってましたか?引き締めようが緩めようがかかるものはかかるんです。

  2. テレビ北海道 接種反対現役医師の訴えユーチューブ

  3. 初期のころは検査してない人がたくさんいたんだろうな。
    それと亡くなるべき人(基礎疾患持ち、高齢者など)がいなくなったんだろうな。