新宿で40年以上、虎のお面を被ってド派手な格好をし、
新聞配達をしている男を知っているだろうか?
その男、人呼んで“新宿タイガー”!
新宿タイガーとは一体何者か、そして、
その新宿タイガーを受け入れる“新宿”の街が担ってきた
歴史的役割とその魅力に迫ったドキュメンタリーが完成!

あらすじ
東京のエンターテインメントをリードする街・新宿。
1960年代から1970年代にかけ、新宿は社会運動の中心だった。
2018年、この街には“新宿タイガー“と呼ばれる年配の男性がいる。彼はいつも虎のお面を被り、ド派手な格好をし、毎日新宿中を歩いている。
彼は、彼が24歳だった1972年に、死ぬまでこの格好でタイガーとして生きることを決意した。1972年当時、何が彼をそう決意させたのか?
新聞販売店や、1998年のオープン時と2012年のリニューアル時のポスターにタイガーを起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者、ゴールデン街の店主たちなど、様々な人へのインタビューを通じ、虎のお面の裏に隠された彼の意図と、一つのことを貫き通すことの素晴らしさ、そして新宿の街が担ってきた重要な役割に迫る。

出演者
新宿タイガー
寺島しのぶ(ナレーション)
八嶋智人・渋川清彦・睡蓮みどり・井口昇・久保新二・石川雄也・里見瑤子・宮下今日子・外波山文明・しのはら実加・速水今日子・田代葉子・大上こうじ、他

スタッフ
監督・撮影・編集:佐藤慶紀(プロフィール以下参照)
企画:小林良二  プロデューサー:塩月隆史  撮影:喜多村朋充  写真:須藤明子
音楽:LANTAN  制作:Aerial Films  配給:渋谷プロダクション
製作:「新宿タイガー」の映画を作る会
コピーライト:「新宿タイガー」の映画を作る会
上映時間:83分 映倫区分:G

【監督プロフィール】佐藤慶紀(さとう・よしのり)
1975年愛知県半田市生まれ。アメリカの南カリフォルニア大学・映画制作学科卒業。 フリーランスTVディレクターとして働きながら、自主映画を作り続けている。家庭崩壊を描いた長編映画第1作目の『BAD CHILD』は、第29回ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭に正式出品され、東京、愛知、宮城、北海道など、全国15カ所で自主上映会を開催。全国47都道府県での上映を目指し、現在も自主上映活動を続けている。長編2作目の『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』は、第21回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門に正式出品され、第23回ヴズール国際アジア映画祭インターナショナルコンペティション部門でスペシャルメン ションを受賞。第12回大阪アジアン映画祭のインディフォーラム部門にも正式出品された。『新宿タイガー』は初のドキュメンタリー作品である。

佐藤慶紀監督のコメント
1960年代から70年代にかけ、新宿から数多くの映画を発信したある監督は、当時の新宿をこう記した。「新宿は差別しない街だと思っていて、田舎から出てこようがどっから出てこようが、インテリであろうがなかろうがね」。そして、新宿に集まった若者たちは、それぞれの方法で文化を発信した。
新宿タイガーもその中から誕生した一つの個性である。以来彼は「愛と平和」をモットーに、愉快なパフォーマンスを45年間新宿で続けてきた。21世紀に入り、人々がもはや夢や理想を語ることをやめてしまったなか、タイガーさんは一人軽やかにロマンを求め続けている。
今の時代だからこそ、ぜひ新宿を颯爽と駆け抜けるタイガーさんの風を感じて欲しい。

コメント
田原総一朗(ジャーナリスト)
仮面の下に隠された素顔は、毎日恋をしているおしゃべりなオジサン。
でもそのオジサンの想いはとてつもなく大きい!
時代が変わっても人を愛し、地球を愛する新宿タイガー。
「新宿にこの人あり」と言われる理由がわかった気がします。

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