#ゆっくり解説 #科学 #歴史 #進化
生物学の世界では、幻となった生物群が存在します。
アーケゾアと呼ばれるそのグループは、大きなミッシング・リンクを埋めると期待され、多くの研究者たちを翻弄しました。

なぜ、彼らは惑わされたのでしょうか?
それは、単純なものが複雑になるはずだという先入観があったからのようです。
今回は、アーケゾアとは何なのか? ミトコンドリアに関わる研究の歴史と、ミトコンドリアの変化について、ゆっくり解説します。

※訂正 (22/1/21)
途中、ミトソームと言っていますが、マイトソームのことです。

【目次】
0:00 今回のテーマ
1:27 アーケゾアとは
3:13 簡単な特徴
5:03 何が中間的?
6:24 単純から複雑へ
9:45 ミトコンドリアの変貌
11:11 ゴキブリの腸内
13:34 まとめ

【関連する過去動画】
ミトコンドリアによる大進化:

生命の起源:
https://youtu.be/Qv4olDHL8KI

【BGM】
はてなパズル:

森のいざない:

Investigation:

see of trees:

BGM_152:

20 Comments

  1. 動画とても楽しいです。本当にありがとうございます。(^O^)

  2. うーむ。アーケゾアって寄生するタイプなのか。勉強になるなぁ…

  3. 専門性の高い内容を、軽妙洒脱なトークでわかりやすく解説する手腕に感服です。
    これからも面白い動画を楽しみにさせていただきます!

  4. 今後出てくるかもしれないけど、パラカリオン・ミョウジネンシスの解説とかも面白そう

  5. アーケドアがかつてミトコンドリア持っていたように
    動物細胞もかつて葉緑体を持っていたかも

  6. こういうの見てると思うんですが、もしかして他の細胞小器官と呼ばれるものもほとんどが元々別個のDNAを持った生き物で宿主にDNAをすべて渡して融合したものだったりするんでしょうか…?

  7. 同じ生物学を専攻する人間でもアーケゾアなど生物の進化については全くの無知なので本当に勉強になります!🙏

  8. マイトソームやヒドロゲノソームの発見はいわゆる「セレンディビティ」ってやつですね。他分野でもいろんな例が思い浮かぶけど、天文学の歴史でいえば「ケプラーの法則」の発見みたいだ。ケプラーが霊感を得て発想した太陽系惑星軌道の「プラトン多面体内接・外接球面の大円」仮説を立証しようとして火星の軌道運動を解析して行ったら楕円軌道に行き着いて全く別の「ケプラーの三法則」を発見してしまったという。で、ニュートンはより基本的な力学法則からそれを再構成した上にその必然性まで証明した。まあとにかく基礎科学はたいてい右往左往・紆余曲折しながら進んでくってのは本当です。現象の観測から帰納、その理論化・体系化と演繹、その証明のための観測。その繰り返しなわけですから。

  9. なんか、頭悪くてあんまりわからなかったですが、腹ペコあおむしみたいだなっておもいました。

  10. 生物進化の過程で体の部位が退化で無くなるケースはたくさんあるからねぇ。
    それが微生物で起きてても不思議ではないか。。。

  11. アーケゾアとは何なのか?
    なぜミッシング・リンクを埋めると期待されたのか?
    そして、ミトコンドリアはどう変動したのか?

    なんか、めちゃくちゃかっこいいですね
    漫画やゲームの冒頭に使えそう

  12. 左のフクロウがドラえもんのパチモンに見えて仕方がない

  13. アンコウのオスをイメージしてしまった!
    ドラマなどで『あなたの体はあなただけのものじゃない』と聞くとこれを思いだしそう!

  14. 著しい退化や、器官や機能を失った生物が中間系や先祖の形、共通祖先や失われた輪として当初は疑われたり認識されたりするってこと。ヌタウナギなども脊椎が無いとされてヤツメウナギと顎口類で脊椎動物を作りさらにヌタウナギを加えて有頭動物とする学説もあった。化石種の無顎類は脊椎が明瞭でヌタウナギが不明瞭というのがこの学説の根拠らしい。結局理化学研究所などで発生の仕組みを追うと、人間と同じ発生的仕組みをもつことがわかり百年の論争に決着がついた。同時に分子生物学からも円口類のまとまりの良いことがわかりヌタウナギとヤツメウナギをひとまとめにすることの正当性にも決着がついている。wikiでは円口類と他の顎口類との類縁関係や分岐順序については謎が多く議論が続いているとしている。退化と思えるものが結構な進化形や後の分岐と言うことがよくあるのである。