郡山市・品川萬里市長:「全国で猛威を振るっているデルタ株の影響、医療提供体制が逼迫している状況を考慮するとき、まさに予断を許さない状況というふうに、認識した次第でございます。まさに危機的な状況だと。」

8月の感染者が347人に上り、10万人あたりの新規感染者数は48.57人と福島県全体の39.38人を大きく上回る、郡山市。デルタ株と見られる変異株「L452R」への置き換わりも進み、医療提供体制もひっ迫していることから「重点措置区域」への指定を福島県に申請した。
飲食店に酒類の提供を自粛してもらい、感染経路の1割を占める飲食店での感染を抑え、家庭内への拡大を防ぐのが狙いだ。

郡山市保健所 塚原所長:「市民の皆様にとってより一段と高いレベルで危機感を持ってもらう効果も出てくると思いますので」

郡山市の申請を受けて福島県は、8月23日から9月12日まで郡山市を「重点措置区域」に指定することを決定。飲食店には酒類の提供自粛、大規模商業施設には
入場制限などを行って密集を防ぐことなどを要請する。

福島県・内堀雅雄知事:「さらにいわき市、郡山市の皆さんに強くお願いします。混雑している場所への外出は厳に控えてください」

福島県内では郡山市といわき市以外でも感染が拡大していることから専門家は改めて行動を見直すよう呼びかけた。

福島県立医大・仲村究准教授:「県内で起こっているクラスターはそれぞれ別個に見えるようでも、地域内で職場、家庭、学校などが飲食を起点として様々につながっています。ですので職場では感染対策に努めるが、プライベートでは漏れがあるといった行動は強く慎むことが必要です」

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